第32話 最高で最低なクズ
とりあえずライムの交換をしてアカツキとは別れた。そして1つお願いをした。
俺と付き合ってることを無闇に言うな、と
するとアカツキは、承知しました、そう言って姿を消した。
「死神。」
「意外な選択だったよ。ニンゲンが人との繋がりを自らつくったことが。一匹狼気取ってたから。」
「バカにしてんのか?」
「いや。全然。」
「言っただろ。悪行の幅が広がるって。それにアカツキは使える、そう言ったのはお前だろ?死神。」
「まぁ、使えるとは言ったけどまさかそんな使い方するとは思わなかったよ。自分の女にするなんて。」
「お前は言ったよな?」
「うん?」
「罪なき人間を殺せばリンは生き返るって。」
「言ったよ。」
「その罪なき人間、自らつくれば問題は無いだろ?」
「どういうこと?」
「アカツキに孕ませて産ませてその子供を殺す。そうすれば罪なき人間を殺した、という罪になるだろ?」
カオルの話を1通り聞いた死神はキョトンとした顔をした後
「アハハハハハハハハ!アハハハハハハ!」
急にバカ笑いを始めた。
泣くほど笑った死神は一旦涙をふいてカオルに近づく。
「ニンゲン。君最高だね!最高に最低だね!クズだよ!」
「ということはその方法は理論的に出来るんだな。」
「出来るよ。ただ…………あ~!ニンゲン!前も言ったけど君に会えて私は嬉しいよ!こんなにも壊れていくニンゲンの姿を見れて私は幸せだよ!」
「壊れていくじゃねーよ。元々………
壊れてたんだよ。壊れてたモノが1つをきっかけに壊れただけだよ。」
「あ~、久々に笑った。出来るよ。生き返らせてあげることができるよ。しかも罪なき人間の中でも赤ん坊、子供ってのはポイント高いから完璧に生き返らせてあげることができるよ。」
「よし。じゃあ早く孕ませて産ませて……殺すか。」
「やっぱり最高に最低でクズだね!最高!」
「もう何とでも言え。俺はやるべきことはやるだけだ。すぐに実行してすぐにポイントをためてやるよ。」
「にしし!期待してるよ!」
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