1.目が覚めて

鳥のさえずりが聞こえる。目の隙間から光が入ってきた。


まぶしくて目をこすりながら体を起こした。そこで私は異変に気づいた。


(もふもふ…?)


地面を見てみると、先ほどまでいた花畑はなくなっており、その代わりに真っ白なベットの上に座っていた。そしていつもより手が小さく見え、ショートカットだった髪も腰くらいまで伸び、色も変わっているように見える。


あわててベットから立ち上がり、部屋の隅にあった大きな鏡をのぞいてみた。鏡の中には金髪でハチミツ色の5歳くらいの女の子が写っていた。


(あれ、これってさっきの女の子…!)


私、小鳥山香花里は異世界転移し、天涯孤独のフィオラとして生きていくことになった。

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