第3話 隠し事

霧谷side


はあ、最初目が覚めたときに隣で寝てたのはびっくりしたけどよ…

正直めっっちゃタイプなんだよな、沙奈。

尚更マジでバレねえようにしねーと、俺の“本職“。


「本当マジで無防備すぎんだろ…」


ましてはこんな男と一緒なんて、俺じゃなきゃ襲われてるぞ…

いや、俺も襲うかも。


そう思えばこんな時間に出かけるって、沙奈はなんの仕事してんだ?

あー、気になってしょうがねー!!!!!

色々使って良いらしいし、とりあえずなんかテレビでも見るか。何かしらやってるだろうし。  



そう思い、俺は近くにあったリモコンを手に取り、テレビをつけた。




「へー、最近は今の時間帯でもバラエティ番組とかやってんだな。」



『それでは皆さんお待ちかねのゲストは、人気アイドルグループ “Cosmos“ のリーダーの柊沙奈さんです! どうぞ!』



「は?」

その瞬間、俺は信じられない光景を目にした。



『皆さんこんにちは〜!!5人組アイドルの “Cosmos“ で、リーダーをやらせて頂いてる柊沙奈です!』


は、いやいやいや まさかそんなわけ!!



必死に考える自分を否定したが、テレビに映る沙奈はどう考えても俺を助けてくれた沙奈と同一人物だった。



「待て、だとしたらゼッテー一緒に居れなくね?」



まさか沙奈が人気アイドルだったなんてな………



『凄くこの業界で活動が出来てよかったなーって_______』

「……………………」




まあ、可愛いしいいか。




続く

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