おまけ~結婚初夜~

「何だか、恥ずかしいです…」

「前もそんなセリフ聞いたような気が」


指輪を貰ってすぐ、来夢くんにベッドへ連れていかれた。

恥ずかしがる私に、来夢くんは指輪にキスをしてくれた。


「ふふ、綺麗だね」

「どっちがですか?」

「そんなの言わなくても分かるでしょ?」

「……言って欲しいです」

「もうワガママだなー、このお姫様は。宝が一番だよ」

「ん…ちゅ、ちゅうっ」


深く長いキスを繰り返す。


「宝、キスだけでもうとろとろじゃん」

「ん…だって来夢くんだから……っひぁ!」

「ここももうとろとろだね」


来夢くんの指が、私の下半身を肌着の上から撫でる。

キスだけで濡れた私のそこは、早く来夢くんのモノを受け入れたくて仕方ないみたいだった。

こすこすと肌着越しに撫でられるが、物足りない。


「や、直接、触ってぇ…!」

「自分で脱げる?」


こくこくと頷き、スラックスを脱ぐ。


「ん、んぁぁっ…あ、脱いだよ……」

「こっちも触って欲しそうだね」

「ひゃううっ!あ、だめぇ…!」


来夢くんの指が、私のモノを扱く。


「嘘、ほんとは気持ちいい癖に」

「良すぎてダメなの…!イっちゃいそうだからぁ…!」

「いいよ、イきな」

「やだぁ…一緒に、イきたいのぉ…!ひんんっ!」


この一言が効果的だったようで、来夢くんも下を脱いだ。

そこには、来夢くんの勃起したモノがあった。


「あ、ぁッ……」

(これが、今から私のここに……)


無意識に喉が鳴り、ヨダレが零れ落ちる。


「どうして欲しい?教えて?」


快感で焼け切れた脳みそには、恥じらいなどなかった。



***



「あッ、あ、んひぃっ」


もうどれくらいの時間が経っただろうか。

何回イったかもわからない。


「宝、トんじゃダメ。初夜なんだから、ちゃんと起きてて」

「も、むりぃ…あぅぅっ!」

「たーかーらー」


シーツは私が出した液体と、来夢くんの精液でドロドロのぐちゃぐちゃになっていた。

そこに敏感になった体が擦り付けられる度に、私は絶頂を繰り返した。


「宝、出すね」

「あぁぁっ、来夢くんの、あついのくる…っあぁぁぁっ!」


びゅるるるるるっ!


「あ、あったかい…来夢くんの、おいし…ん、っ」


ズルッ、と私の女性器から来夢くんのモノが抜けていく。


「どんだけ出したかな、これで妊娠したりしないかなぁ、なんてね」


(にん、しん……)


ドクン、と体が疼く。

そうだ、私には普通の男とは違い、女性器がある。

女性はここから子供を産むが、今までの経験ではどれほど生でされても、妊娠なんてした事は無かったし、しないものだと思っているのだが……。


「…しい」

「ん?」

「来夢くんとの赤ちゃん、欲しい、です……だから、もっとここに、来夢くんの赤ちゃんのもと、注いで…?」


くぱぁ

自分で、女性器を拡げると、来夢くんが出した精液が溢れてくる。


「あ、溢れちゃ……」

「~~~ッ、宝、覚悟してよね?」


雄の本能、滾った目。


(あぁ、私はこの人と………)

「お願いします」



翌日。

私は勿論動けるはずもなく、いつもの様に来夢くんに介護してもらった。

俺たちの子供出来たらいいねー、なんて笑う彼を見つめて、私はそうですね、と笑みを零す。

平和なこの日々を、幸せを噛み締める。

本当に子供が出来るのはまた遠い先の話、なのかもしれない。

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