1-3

*描写あり


瞬間。


「は、宝、キツすぎ…っ」

「ふぁぁっ、きもち…っ」

(なんで、こんなに気持ちいいの?先生、先生ごめんなさい先生、私………)

「ひっく、ひくっごめんなさい…」


気づけば私は泣いていた。

それは気持ちがいいのと、先生への贖罪。


「ちょ、宝?なんで泣いてんの?」

「だっ、だって…ううっ」


来夢くんがため息をつく。


「あのね、あの人はあの人。俺は俺なの。別にあの人に謝らなくていいし、今は俺とヤってんだから、他の男のこと考えないで貰える?」

「う、ひっく、ごめ、ごめんなさい」

「謝んなくていいから、ね?」


と、来夢くんが頭を撫でてくれる。

先生以外に頭を撫でられるなんて、いつぶりだろうか。


「だから俺に集中して」

「ひうっ!」


ずん!と来夢くんのものが奥に挿入ってきた。


「あっ、そこすきぃ、もっと…」

「了解」


ぱんぱん、と腰がぶつかる音とギシギシと揺れるベッド。

私はひたすら快感を得ようと腰を動かす。


「きもちい、ふぁぁっ」

「俺も気持ちいいよ」

「わらひも、きもひっ、おくきもひぃっ」

「良かった」


あまりの気持ちよさに頭が回らない。


「宝、ごめん俺そろそろ…」

「ちょうらい、来夢くんの、わらひの奥に…」

「出すよ?ちゃんと奥で受け止めてね?」

「うん、うんっ、ちょうらいっ」

「……ッ」

「あついの、きたぁっ、んっ」


私の体は何度もイった。

足りない。

もっと、もっと。


「来夢くん、もっとちょうだい?」

「いいよ、たくさんあげるね」


私達は口を絡め合い、再び体を重ねた。



***



(やってしまった………!)


翌日、目を覚ました私は、腰も立たないし、声もガラガラでほとんど出ない。

一体何回シたのか思い出せない。


(こんなになったこと今まであったか…?)


気持ちよすぎて、なんだかとんでもない事をたくさん言った気がする。

どうやって来夢くんと顔を合わせれば……。


「宝おきた?おはよう」

「びゃっ!お゛、お゛はようございます゛」

「なにその声、ウケる」


笑いながら来夢くんが水とお粥を渡してくれた。

食べさせてあげようか?という提案は流石に却下させていただいて、お粥をいただく。


「おいしい。来夢くん、料理出来るんですね」

「まあねー、今は宝のメシがおいしいから作んないけど」


今、ということは前があったんだろう。

気にしても仕方ないけれども。


「あ、そうだ。今日は俺一人でセンセーのお見舞い行ってくるからゆっくりしててね」

「え、でも」


動けないっしょ、と微笑む来夢くんに何も言えず私は、お願いしますと返事をするしかなかった。


(私は来夢くんの事を勘違いしていたかもしれないな…)


と一人になった部屋で考えていた。

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