第32話 洞窟内で泊まることにした。(注_ちょいエロ)

 ん……この先に行く必要性が無いし、帰るかなぁ……帰りもあって面倒だしなぁ……。あ! でも、もう夜になってるかな? 遅くても夕方かな?  テントを洞窟内に張っても変わらないか! 丁度いい横穴があるし。結界を張っちゃえば害虫も入ってこないでしょ。


「今日は、洞窟内で泊まろうと思うんだけど?今から洞窟を出ても多分、夜になっちゃうと思うし」

「うん。それが良いかも」


 スーちゃんも敬語が無くなって仲良くなった感じだね。表情も穏やかだし。ヤキモチも妬いてない感じ。そりゃ……ずっと私の背中にいたんだもんね。


 洞窟の横穴に入ると獣臭い……うわぁっ。先客というか獣の住処だったか……住人は夜で夜行性でお出かけ中かしら?早いもの勝ちだよーだ。二人とも臭そうな表情をしていて、私もキツイ。さっそく横穴を洗浄魔法を使い大きなキレイにして、匂いも仄かに良い匂いが香る横穴になった。


「これで住みやすくなったかな?」

「うん。うん。良い匂いになった!」

「臭くない……すごい……お姉ちゃんの魔法?」


 ルルちゃんが、驚いた表情をして少し離れた場所に居た駆け寄ってきた。

 

「キレイにする魔法だよ。ほら」


 ルルちゃんに手を翳すと、ルルちゃんの体と服の汚れが霧散してキラキラと光り全身キレイになり満面の笑みになって抱き着いてきた。新鮮なリアクションで素直で可愛いなぁ……


「ミサちゃん……わたしにもお願い……」

「うん。キレイにしたらご飯食べて寝ようかー」


 ついでに自分もキレイにした。今日は、サラダとパンと……ズルをして収納に入っていないイメージをして作り出した、さっぱりとしたハムとチーズを出した。取り出したように見せたパンに切れ込みを入れて、皆のお皿に乗せて配った。


 不思議そうな顔をしていたけれど、一口食べると美味しそうに食べたしたので安心した。これにマヨネーズがあれば良いんだけれど……そこまですると後々ヤバイよねぇ。チーズもヤバいと思うけれど……さっぱりとした物が食べたかったんだもーんッ!それと野菜スープでお終い。


 明かりを微弱に調整をして設営というか……バッグから取り出して置いただけのテントに入り込んだ。ルルちゃんが不安そうな表情をして、辺りを見回し私の腕に抱き着いたままでいた。ん?なにが不安なんだろ?恐がってるのかなぁ?ドラゴンが?


「どうしたのかな?」

「……なんでもないよ」

「むぅ……お姉ちゃんにも話せないの?」

「ううん……ここで寝てたら置いていかれるかな……って……」


 はぃ?ルルちゃんを置いていく?なんで?こんな可愛い子を置いていくわけ無いじゃん!最強種なのに私に置いていかれるのがコワくて怯えていたの?不安そうにして私の腕から離れなかったの?……可愛すぎなんですけれど……


「置いていくわけ無いでしょ!もぉ……可愛い♪」

「おいてかない?ほんとに?ぜったい?」


 っていうか、置いて行かれても問題ないだろうけど?寂しいだけだけど、それが嫌なんだろうね。


「置いていかないから一緒に寝よ。それにもしも逸れても探しに行くから安心してね」

「うん……まってる」

「……わたしは?」

「みんな探すから安心してよー。絶対に探し出すから。早く寝るよ」

「「はぁい」」


 2人に抱き着かれて身動きが取れなくなった……うぅーん……寝れない……それにルルちゃんと……むふふ……♡ 約束したの覚えてるのかなぁ?寝ちゃったっぽい?えぇ……楽しみにしてたのにぃ。そう言えばドラゴンってよく寝るってアニメでも、そんな感じだったっけ。


 2人から寝息が聞こえてきてスーちゃんがゴロリと転がり開放されて、いつもなら残念だと思うけれど……可愛い寝顔で顔が近い……


「ルルちゃーん……寝ちゃったぁ……?」


 小声で呼びかけてみた。……反応なしかぁ。約束したし……そっと唇に唇を重ねると柔らかい感触と良い香りがしてゾクゾクしてくる……

 しばらく唇を重ねて、唇に吸い付きペロッ♡と舐めると可愛い目が開いてビクッ!と反応して突き飛ばされたけれど特に問題なく受け止めると慌てて心配そうな表情をして謝ってきた。


「ごめんなさい……ビックリしちゃって……」


 そりゃ……私が悪いんだから仕方ないって……


「ううん。私が勝手に……その……キスしてたからね。私が悪いんだよ……気にしないで」

「お姉ちゃん……を、突き飛ばしちゃった……」


 暗い表情をして反省をした顔をしていて、許すとか大丈夫だって言っても納得してくれなそう……じゃあ謝罪として……私の望みを聞いてもらうとか!

 

「じゃあ……続きしてくれたら許してあげるー」

「うん。する」


 満面の笑みを浮かべて、ルルちゃんから背中に腕を回されて抱きしめられて唇を、ちゅぅちゅぅ♡と吸われて……私もルルちゃんの腰に腕を回して抱きしめた。


「ルルちゃん……静かにね……」

「うん……」


 お互いに舌を絡ませて……ちゅぱっ♡くちゅ♡と音を立てて……キスを続けて、舌を吸い合った。これヤバイ……ルルちゃんの小さな口、唇、舌の感触が気持ち良すぎるってば……でも、少し必死な気がするんだけど……私に好かれようとしてる感じ?

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転生をしたら天国の様な環境だったので、みんなと仲良く暮らしたい。 みみっく @mimikku666

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