第24話 スーちゃんと2人だけの夜。

 スーちゃんと初めてのキャンプというか、キャンプをすること自体が初めて何だよね……私。前世?前の世界にいた時もキャンプの経験って言えば小中学校の時に自然教室くらいだし、あれはテントじゃなかったしなぁ。テントで寝るのってドキドキするね。


「スーちゃんは、テントで寝たことがあるんだよね?」

「はい。子どもの時にですけど。こんなに立派なテントじゃなかったですよ。それに毛布に包まって寝て体が痛かったのを覚えてます」

「私は、キャンプって初めてでさードキドキ、ワクワクだよー」


 ニコニコと笑顔で話をしていると、スーちゃんがモゾモゾとして近寄ってきた。あれ?どうしたんだろ?


「どうしたの?」

「ミサ様が、可愛く話をされているので……もっと近くでと……つい」

「だから、2人の時は敬語は要らないよ」

「……はい。つい癖で」


 わぁ……顔が近い!キレイなサラサラな水色の髪の毛だなぁ。私もモゾモゾとスーちゃんに近寄り、ドキドキしながらスーちゃんの腰に手を置くとビクッと体を動かした。


「ひゃぁ。ビックリした……」

「スーちゃんの抱き枕ー♪」

「抱き枕が……ボクで良いのかな……?」


 頬を赤くさせて目を逸らした。表情は学校のムスッとして機嫌が悪そうな感じでは無くなっていて、頬を赤くさせて可愛らしい女の子って感じになっていて可愛い……全然ボーイッシュじゃなくなってる。


「可愛いのはスーちゃんも一緒だよー可愛い表情してるー」

「それは、ミサ様と一緒にいるからですよ……」

「また敬語使ってーミサちゃんで良いよー」

「み、ミサちゃん……緊張しちゃいますよー」


 そう言って毛布に潜ってしまった。可愛いリアクションだなぁ……。腰に手を当てた手をお腹にズラして触ると、女の子らしい柔らかな感触で気持ち良い。


「み、ミサちゃん……くすぐったいよッ」

「そうかなー?これはぁ……?」

「んっ……もぉ。キャハハ……あっ……んっ……だめっ。やぁっ。あぁっ……あはは……♡ ミサちゃんだめ……っ」


 一方的にスーちゃんの体を触って、くすぐっているとスーちゃんも私の体に手を伸ばしてきて、お腹を触ってきた。遠慮気味に触ってくるので、くすぐったい!


「スーちゃんの触り方くすぐったい!キャハハ……やぁっ……もぉ。あはは……♪ えいっ」


 スーちゃんを抱き寄せて、思い切って抱きしめた。


「ミサちゃん!?」


 突然の事でビックリした表情をしていて、徐々に顔を赤くして目を逸らした。


「むふふ……スーちゃんを捕まえたぁ〜」

「捕まっちゃった……」

「これで、くすぐれないでしょー?」

「うぅ……ん……。くすぐれますよ……」


 わたしの背中に手を回して脇腹をくすぐられた。これ……スーちゃんと抱き合ってるみたいじゃない?


「キャハハ……だめっだめっ。降参だよ……仲良しになれた感じだねッ」

「……はい。仲良しですね」


 ぎゅぅ♡と抱きしめられてドキドキしてしまう。スーちゃん……その抱きしめてるのって友達としてだよね?落ち着くと言うよりドキドキしてヤバい。抱きしめていた手を頬に移動させて、頬を撫でてプニップニッ♡と触ってみた。

 

「スーちゃんの、ほっぺスベスベで気持ち良い」

「はぅ……何をしてるんですか……まるで……恋人みたい……ですよ……ボクも触る……」


 顔を真赤にして震える手で、私の頬を両手で触り感触を味わうようにむにゅむにゅぅ♡と触られて見つめたってるとドキドキが止まらない……スーちゃんは、どんな感情で触ってるんだろ?ただやり返してるだけ?興味があったとか?


「スーちゃん、変顔にさせないでよっ!仕返しするからねー」

「そんな事をしないですよっ。柔らかくて気持ち良いです……ドキドキ……しちゃいます」

「ホント?私もドキドキ……してるー」


 しばらく頬を触りあっていると眠くなってきて、お互いに背中に腕を回して抱きしめ合っていると寝てしまった。


 翌朝……


 起きると昨日のままの状態で抱きしめ合って寝ていて焦った。うわぁ……可愛い顔が目の前にあってビックリした……。まだ寝てるのかなぁ……?抱きしめたまま……ドキドキしながらスーちゃんの頬に軽く、ちゅっ♡とキスをしてみた。バレたらヤバイよね……とか思いつつチャンスだと思ってキスをしちゃったぁ♪


 スーちゃんは、まだ寝ているみたいでムニャムニャと可愛く口を動かしているのを間近で観察していて、見ていると柔らかそうでエッチな気分になっちゃう……そっと人差し指でスーちゃんの唇を触ると、プニッ♡プニッ♡と柔らかくて弾力もあって、触っているとキュンとて体がゾワゾワしてくる感覚が襲ってきた。可愛すぎでしょ……


 唇を触っていると……可愛い舌が私の指をぺろっ♡と舐めてきて、柔らかく温かくてにゅるっ♡とした感触がして……思わず強くぎゅぅ♡と抱きしめた。


「……お、おはようございます……あの……これはどんな……状況なのでしょうか……?」


 あっ。起こしちゃった……そりゃ……起きるか。


「おはようって抱き着いただけ……ごめんね。起こしちゃって……」

「いえ……朝ですし……でも、朝からミサちゃんのおっぱいは刺激が強すぎです……」

「ご、ごめんね。直ぐに退くから!」

「あぁ。違うんです……イヤとかじゃなくて……もう少しこのままで……お願いします……」


 そうなんだよね……リコちゃんとかルリちゃんと同じ感覚で抱きしめると胸を顔に押し付けちゃうんだよね……あはは……へ?嫌がってない?んっ……微妙に顔を動かされて体がゾワゾワ……してくるじゃん。甘えてきてる?私も調子に乗って胸を押し付けて笑顔に満足した。


「あのさぁ……朝のハグしよー?」

「なんですかそれは……?」

「リコちゃんとールリちゃんと朝起きたらハグをしてるんだーなんていうか……愛情表現かな」

「します。して下さい……」


 ベッドに座り直してお互いに腕を広げてぎゅぅ♡と抱きしめ合った。これ……落ち着くんだよねー♡

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