10. 『「見ている神がいないなら、この物語は『 』です」』(著:misaka)
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『「見ている神がいないなら、この物語は『 』です」』(著:misaka)
作品URL:https://kakuyomu.jp/works/16817139554862831866
読了話数:18話(第二幕の第9話)まで
良かった所:
・非日常的な世界観
・設定に違和感がなく、スムーズに読めるところ
悪かった所:
・世界観に対し、ストーリーの緊張感があまりないこと
その他:
・全体的にきれいにまとまっていて読みやすかったです。
・もう少しストーリーの緊迫感があればもっと惹きこまれたかな、と感じました。
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18話(第二幕の第9話)まで拝読させていただきました。
全体的にきれいにまとまっており、読みやすい作品でした。
読みやすく面白いと思ったのですが、物足りなさを感じる部分がありました。
そう感じた理由はストーリーに対する『緊張感』があまりない点です。
この作品の舞台は日本ですが、『魔獣』と呼ばれる未知の生物の脅威に晒されています。防戦一方で人類滅亡も近い、そう思われていた中、人類は『魔法』と呼ばれる能力を獲得し魔獣に対抗できるようになった。そんな感じの世界観です。
ストーリーの冒頭では魔獣が日本をどんどん侵食していることが説明されています。自衛隊によって増殖は食い止められているものの、どんどん勢力が広がっていて、主人公の住む大阪もいずれは魔獣の勢力圏になってしまうかもしれない、そんな不安を感じさせる雰囲気があります。
ですがそれが作中の描写では『TV番組での説明』に留まっています。世界観に対する理解は深まりますが、この世界の人々の『緊張感』は伝わらないように感じました。
恐らく、冒頭時点でのこの世界は『人類滅亡まであとわずか』と言った感じだと思われます。魔獣への対抗手段は無いに等しく、このままでは人類が滅びてしまうのではないか。そんな悲壮感すら感じさせる雰囲気があるのだと思います。
それが描写の中で示唆されるだけでも大分違うと思います。
例えば、冒頭の『TV番組での説明』も勢力図の説明ではなく『本日の死者数の発表』のような内容であれば一気に緊張感が伝わります。これに加えて海外では核の使用が検討されている、のような情報もあればより『危機感』が伝わるのではないでしょうか?
あらすじでは『人類は衰退している』となっていますが、その割に冒頭の描写に『衰退している』感が無いように思います。主人公の生活も現代日本と変わらないように見えます。
少なくとも、私は読んでいて「思ったより余裕ありそうだな」と感じました。
全体的に面白いと思いましたが、物語にもっと『緊張感』があればより惹きこまれるストーリーになるのではないかな、と思いました。
以上が読んだ感想となります。
忖度なしで思った通りのことを書かせていただきました。
もし不快な気分にさせてしまったら、申し訳ありません。この感想は削除しますので、仰ってください。
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