3. 『ヘイアン公達の月交換視察~帝が天女を妃に迎えるまで~』(著:ノエルアリ)

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『ヘイアン公達の月交換視察~帝が天女を妃に迎えるまで~(著:ノエルアリ)』

作品URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330669288037369


読了話数:10話まで

良かった所:

・メインキャラ達のキャラクター性


悪かった所:

・面白い、と感じるまでが遅い


その他:

・世界観が理解できてからは楽しく読めました。

・その世界観を理解するまでは何が起きているのかちょっとよくわからなかったです。


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 10話まで拝読させていただきました。

 全体的に主人公たちのキャラが心地よく、楽しく読み進めることが出来ました。昔見た韓国ドラマにちょっと雰囲気が似ていた気がします。


 ただ、面白いと感じるまでが少ししんどかったです。

 ストーリーとしては、ヘイアンと呼ばれる時代(?)の貴公子である主人公都造朱鷺みやこのつくりこ ときが月の都へ交換視察団として赴くお話です。

 視察団とは言いながら、主人公の目的は月の都でハーレムを築き上げること。

 彼はハーレムを築くべく、視察団の仲間と共に様々な策略を巡らせる……と言った感じでストーリーが進んでいきます(読み間違えていたらすみません)。


 第1話では主人公が月の都に到着し、月の都の王妃に謁見するところから始まるのですが、急にストーリーが始まるので頭が混乱しました。

 確かにあらすじは読んでいるのですが、あらすじだけで世界観を理解するのはかなり難しかったです。


 『ヘイアン』ってなんだろう、普通の平安時代とはやっぱり違うのかな?

 普通に月の都、って言ってるけどどういう世界観なんだろう?

 そもそも異世界風? それともSF風? もしかして月と交流があったifの歴史の世界?


 あらすじを読むとこんな感じの疑問が湧きました。話の筋さえ分かれば別にいいので、私は気にせず第1話に進みました。

 なんと、冒頭1文目から王妃との謁見が始まります。

 あらすじを読んだからもう大丈夫だよね? と言わんばかりにストーリーが始まり混乱します。人によってはもうこの時点で読むのをやめてしまうかもしれません。

 気分的には、アニメやドラマの第2話から見始めているような気分でした。

 なんかよくわからないけどとりあえず読んでみるか、と読み進めていくとなんとなく世界観がつかめてきて、主人公達のキャラが完全に立つのでストレスなく進める。


 少なくとも、冒頭に世界観を示唆するようなシーンがあるだけでも入りやすさが格段に違うと思います。

 例えば、地球から視察団が出発するシーンなんかで軽く世界観の背景を説明する。主人公たちは表向きは視察団だが、実はある野望を抱いていた――こんな感じでしょうか。世界の雰囲気や主人公たちのクセの強さを示された方が、読む側はすんなりと話に入っていけそうです。

 恐らく、作中の『ヘイアン』は現実の『平安』とは似て非なる時代なのだと思われます。ただそれ以外の用語、例えば『帝』などは普通に『帝』と書かれているので自信が無くなります。いっそ『ミカド』としてしまえば「パラレルワールド的な感じかな?」と確信を持って進めます。


 折角面白いのに、門前払いのような書き出しになっているのがもったいなく思いました。

 よくある「○○まで見て! そこから面白いから」系なのですが、残念ながらWeb小説はわざわざそんな労力はかけてもらえないです。お口に合わなければそっ、とブラウザバックされてしまうと思います。


 以上が読んだ感想となります。

 忖度なしで思った通りのことを書かせていただきました。

 もし不快な気分にさせてしまったら、申し訳ありません。この感想は削除しますので、仰ってください。

 

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