第27話 20XX年9月17日


 ひ、ひえぇーーーっ! ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 あ、アクセス数が、昨日のアクセス数が30万を突破している……


 一体ナニが起きたんだ!? とか思ったんだけど、犯人は私自身ですた。

 私の書いたこの日記がソースになって【庭野環希、今年一杯で引退か!?】とか、本当に記事になっていたみたいでした。


 個人のブログをソースに記事を書いちゃってもいいのかと、小一時間問い詰めたい。

 それも子供の書いた与太話かもしれないのに。


 速攻で庭野選手に電話して謝ったんだけど「どうせパンパシの記者会見で発表する予定だったから、気にしないで」とか笑いながら、逆に慰められちゃいました。

 ということで、私の無罪は確定しました!(キリッ



 それで、話は昨日からの続きなんだけど、庭野選手に私のテニスを見ていただき、アドバイスをもらったり一緒に練習をさせていただきました。

 本人は私に合わせて軽く打っているのだろうけど、それでも庭野選手の球は滅茶苦茶重かったよ。


 スピンの回転量がエグいのなんの、フォアも片手だとまともに返せないとか、男性であるコーチの球よりもずっと重かったんだよね。

 これが世界に君臨する女王の球なのかと、納得させられたよ。



 あと、私のライジングショットの練習を見ていた庭野選手が「頭で考えるんじゃない、感じるんだ!」とか言っていたけど、コーチの教えと真逆ですやん。

 天才という人種が感覚派というのは本当だったんだね。


 無意識でやっていて、できかけていたモノを壊すなとか、コーチがダメ出しされていました。ナムナム。

 だから、私のライジングショットもどきの場合は、いじるのは壁にぶつかってからでも遅くはないとも言ってました。


 コーチと庭野選手、どっちの指摘が正しいのかと言えば、テニスの実績もさることながら私の直感的にも、庭野選手に軍配が上がる気がしますね。


 なるほど、違和感を感じるような練習は良くなかったのか。

 私の直近二週間の練習が無駄になった瞬間だったよ……


 もっとも、それが誰が見ても完全に悪癖の場合は、また別なんだとは思うけど。


 もしかして、RSKの予選決勝で負けたのって、私が相手を舐めていたのもあるけど、問題の大半はこれが原因だったんじゃね?

 白子では、しっくりとこなくて試合中もずっと違和感が拭えなかったしね。



 ということで、ノンタブリーJ30大会や全日本ジュニアでやっていたように、無意識でライジングショットもどきを打とうとしたんだけど……

 どうやって打っていたのか、打ち方が分かんなくなっちゃってましたwww


 ちーん。


 一度、頭で考えちゃったから、無意識をできなくなちゃったということなのかな?


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