第2話 20XX年8月3日
というわけで、夏休みを利用して、タイのバンコクまでやってきました!
まあ、家族で夏休みの海外旅行ってことなんだけどね。
お父さんが今年のゴールデンウイークに有休を取得できなかった分、お盆前に纏めて有給休暇を取るようにと会社から言われたとか。
だから、サラリーマンとしては少し長めの夏休みになったのです。
しかーし!
ネットでITFジュニアサーキットのカレンダーを見ていたら、このタイ旅行の日程と同じタイミングで、タイのノンタブリーでITFジュニアの大会が開催されているではありませんか!
同じ大会の過去のドローを見てみると、予選には結構空きがあるんですよね。
これはもしかしたら、大会に出場できるチャンスなのでは?
今年も予選に空きがあって出場できるかはともかく、ノンタブリーで開催される大会に取り敢えずエントリーだけでもしておこうと思って、お母さんを呼んでITFのPINを取得する手続きを進めました。
出場できたら儲けもの程度の軽い気持ちで。
私も英語はお母さんと学校で習っているから、簡単な英会話程度だったらできるけど、専門用語とかの英語だと私にはまだ難しいんだよね。
ちなみに、お母さんは帰国子女で、英語とスペイン語が堪能なトリリンガルだそうです。
お母さんも若い頃はテニスをしていたそうで、三年程ドサ回りも経験しているとかなんとか言ってましたね。
ランキングのキャリアハイは500位台の中盤が最高だったとかで、自分の才能ではこれ以上の上がり目はないと見切りをつけて、早々に引退したとか言ってましたけど。
お母さん曰く、ドサ回りは肉体的にも精神的にも金銭的にも、結構キツかったらしいです……
まあ、下部ツアーの賞金って安いもんなぁ。
これが、6月の中旬頃にあった話。
そんなこんなで、家族がアユタヤ観光をしている間に、私はテニスの大会に出場しちゃおうってことになりました。
出場する大会はといいますと、ITFジュニアサーキットでも最底辺のグレードに格付けされている、J30大会になります。
まあ、J30大会だからこそ、0ポイントでノーランキングの私でも、出場が可能だったのでしょう。
ちなみに、私の中学校での部活はテニス部には所属していませんので、全中には出場しません。
私の部活動は、パソコン部なんですよ。
パソコン部≒帰宅部とも言うけど。
まあ帰宅するのも自由だからこそ、パソコン部に入ったんだけどね。
テニスをしているのに、テニス部に入部しないで帰宅部に所属しているのは、学校が終わってから近所にあるテニススクールに通っているから、時間的な制約で部活動は不可能ということです。
それに、私の通っている中学校には、ソフトテニス部しか無いんだよ。
つまり物理的にも、初めからテニス部に所属することは不可能ということでした。
もっとも、学校にテニス部がない人のための救済措置なのか、テニス部に所属していなくても個人戦には出場できるみたいなんだけど、私はパスということで。
それはそうと、明後日から予選が始まるから、本戦出場を目指して頑張るぞ!
目標は最低でも、R16まで進出してポイントを獲得することかな?
対戦相手は私よりも年上である、15~17才ぐらいの選手が大半だと思うけど、いま現在の私の実力で海外の年上の選手を相手にして、どれくらい通用するのか?
期待と不安が半々といった感じで、ドキドキしています。
明後日の日記には、好結果が書けたらいいな♪
それにしても、タイの夏は日本の夏と比べても蒸し暑い……
バテないように気を付けなくっちゃ。
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