第6話 ありがとう。の準備

ウキウキとした気持ちで家に帰った。

自分の部屋に入り、早速渡す物、ヘヤピンを作る。

ふぅーと息をはく。

集中力がないと、失敗してしまう。


(久しぶりすぎて…上手くできないかも…)


ううんと首を振る。


(大丈夫!できる!よし!)


1 透明レジンを型に入れる

2 着色したレジンを入れ、軽く混ぜ、マーブルにする


(優さんは…、オレンジとピンクかな。)


3 1と2をもう1、2回やる

4 固める

5 表面をデコレーションする


(少し金箔を入れよう。)


そして、ラッピングをする。


はぁーと体の力が抜けた。


(できた…!)


ほっとした。

これで優さんに渡す物ができた。

あとは渡すだけだ。


(…どう渡そう…)


窓を見ると、もう夜だった。

すると、グゥーお腹がなった。

そういえば、何も食べていなかった。


(何か食べよう。)


リビングに向かい、簡単なご飯を作って食べる。

いつも1人なので、無言だ。


(…。)


はぁーとため息をつく。

そのまま1人でご飯を食べ終え、お風呂に入り、寝る準備ができた状態で自分の部屋に戻る。

そして、どうやって優さんに渡すかを考えた。


(…場所は学校じゃないと渡せないよね。)


場所は決まったが、いつ渡すかが決まらない。


(昼休み?いや、でも人が多くて注目されるかも…)


そうなると、あとは1つしか思い浮かばなかった。


(…放課後…いいかも。)


場所と時間は決まった。

あとは当日、優さんをどう誘うかだ。


(…大丈夫。渡せる。)


そう思い。目を瞑った。


(明日、優さんに…………。)


そのまま眠りについた。












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