第40話 ハデス王の使者 再び来訪

グミ

「え?違うのか?世界樹って場所は 世界樹を中心に 底が見えるほど 美しい湖に囲まれ 色とりどりの花々が 枯れることなく 咲き乱れている場所だろ?まあ…俺は そんなのに興味はないがな…で?ユウキも行くのか?」

ユウキ

「ちょっと待て!本当か?……誰も踏破出来ない場所って 聞いたんだぞ?ど…どういうことだ…あ!もしかして そこまで行くのが 大変とか?」

グミ

「いや…道中にそんなややこしいとこなんか あったかな? 誰でも気楽に行けたと思うが?」

サヤカ

「あれじゃない?地獄側からしたら 綺麗な空気とかが ダメとか?」

ユウキ

「うーん…これは 聞いてみないと分からないなぁ…」

サヤカ

「でももし綺麗な場所なら ちょっとしたお食事とかしたいね!」

ユウキ

「行くだけじゃダメなんだぞ 世界樹の実をとらなきゃならないんだから」

グミ

「世界樹の実?……世界樹に実なんか 生ったかな?」

ユウキ

「………どうも グミの話と ハデス王が言っていた話と 随分 食い違いがあるな…どういうことだ…」

グミ

「おいおい 俺は嘘なんか言ってないぞ」

ユウキ

「ああ それはわかっている お前が 何を考えていたか 俺には筒抜けだからな…」

サヤカ

「もし 行くことになったら ピザ窯 もっていきましょうか?どうせ 邪魔にならないし グミちゃんも食べるでしょ?ピザ?」

グミ

「おお!あれか!食べる食べる!」

サヤカ

「だったら 今日 色々買いに行きましょう!グミちゃんもおいで」

グミ

「行く行く!行こうぜ!ユウキ!」

ユウキ

「え……俺はいいよ…2人で行っといで」

グミ

「あのなぁ…俺とユウキは 繋がっているんだぜ…お前が 行かなきゃ 俺は行けねぇの」

ユウキ

「あ…そうか…仕方ないか…俺…買い物苦手なんだよなぁ…母さんと行ったトラウマがあるからさぁ…」

サヤカ

「……まぁ…ヒトミお義母様とお買い物は 男の子にとったら ちょっと恥ずかしいかもしれないわね…でも お義母様の交渉術は見習いたいわ…すごいよねぇ…」

ユウキ

「いや…限度があるだろ…まあ…今回は グミが行きたそうだし 買い物に行くか」

グミ

「おっしゃー!行こうぜ!!」


グミは ピザを食べてから 食事に凄く興味を持ってしまったので 買い物が楽しみで仕方なかった そして 商店に行き 様々な食料品を購入する その際 グミはどうしても 買って欲しいとユウキに懇願したり 懇願してもユウキが駄目と言ったらサヤカを味方に取り入れ 結局 ユウキが妥協したりと グミが欲しい食料品も大量に購入することとなった


ユウキ

「……グミ…お前は…やっぱり信用ならんな…一生のお願いを 今日だけで 3回も使う奴なんて 聞いた事ないぞ…」

グミ

「まあまあ いいじゃないか!兄弟!この組み合わせは 絶対美味いんだって!」

ユウキ

「……誰が…兄弟だ………全く…このお金は 俺が何か成し遂げて得たお金じゃないんだ そこは 理解してろよ…」

グミ

「でも 世界樹の実を取れば 報奨金一杯もらえるんだろ?いいじゃねぇか ちょっとぐらい ………ただ 世界樹はしっているが 世界樹の実は 知らないんだがな…」

ユウキ

「実っていうぐらいだから 世界樹の果実だろ?多分…まあ ハデス王から 聞けば分かるさ…多分」


そして 家に帰り ハデスからの使者が来る3日が経つ…


ユウキ

「…今日だな…ハデス王の使者がくるのは…」

サヤカ

「そうね…ハデス王っていうから やっぱり王都になるのかしら?粗相のないようにしなきゃ…ユウキも 言葉遣い気を付けてよ…」

ユウキ

「…なるべく 頑張るけど…そんな知識ないし…その辺は 大目に見てくれると思うけど…」


そんな 話をしていると 以前あった魔法陣が展開され 部屋全体薄暗くなった…


サヤカ

「あれ?前回に比べて 少し明るいわね?なんでかしら?」

グミ

「…前回より 警戒を下げたってことだな 前回は 完全に向こう側有利の領域に していたからな 今回は こっちも向こうも行動制限がかからねぇ」

ユウキ

「…そうなのか 前回は信用されてなかったのか…」

グミ

「当たり前だろ?あったこともないやつを 信用しろなんて 土台無理な話だぜ まあ 攻撃態勢とってたわけじゃないし 何かあれば すぐに逃げれる状態にしてただけだったがな」


コンコン…


ユウキ

「今 開けます」

エイガ

「…先日は 大変失礼いたしました…」

エイガとエイシャは 陳謝する

ユウキ

「!?い…いえ こちらこそ…それで 俺たちは どのように向かえばいいのでしょう?」

エイシャ

「はい 外に馬車を用意しています みすぼらしい馬車ですが どうぞ その馬車にお乗りください」

ユウキ

「あ…そうなんですか ありがとうございます サヤカ 外で馬車が待ってるって」

サヤカ

「馬車?そんなもの どこに?」

サヤカは 庭が見える窓を覗くが 馬車らしきものは 見当たらない…

グミ

「可視化できないようにしてるんだよ よーく 目を凝らしてみな」

サヤカ

「ええーグミちゃんわかるの!?うーん… ダメだわ…全然見えない…」

グミ

「しゃーねーなー……よっと…ほら これで見えるだろ?」

グミは サヤカに魔法をかけ 薄いベールのような膜が サヤカを覆う

サヤカ

「……あ!見える!…うわ これってドラゴン!?が引っ張ってるの…これは 馬車というより 竜車だね …ってか グミちゃん凄いね!見直しちゃった」

グミ

「へへーん!まあな それなりの魔法ならほぼ全般使えるぜ!ってか ホントにお前ら なんにも魔法使えないんだな…でも お前らの底が見えねえし…総合力で俺より遥か上なんだよなぁ…」

ユウキ

「お…おい グミ 俺にも見えるようにしてくれよ いくら目を凝らしても見えないぞ…」

グミ

「ええ…どうしよっかな…」

嫌味ったらしく ユウキを見ながらつぶやく

ユウキ

「そんなこというなよ 頼むよ…」

グミ

「………お前…何で 力で俺に命令しないんだ?…お前は 気付いているはずだ 俺の能力を強制的に発動させることが可能って事は…」

ユウキ

「ん?ああ…多分 出来るんだろうな…でも そんなことしなくても 頼んだらしてくれるだろ?」

グミ

「……お前…甘いな………けっ!ほらよ!」

ユウキ

「お?サンキュー!…どれどれ…お!見えた!………おお!すげー…ドラゴンだぁ…」

ユウキにも ドラゴンが引いている馬車をみて 喜んだ

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