第9話 王様はピーマン。・・・まずそう。
「ごほん。先ほどは少し、いえ少々、いいえ大変お目汚ししてしまい、申し訳ありません。」
「いや、こうも豹変されるとこちらも驚くのだが・・・」
王様が目を点にしてる。ぽかーんだ。ぽかーん。
「ほんっとしゃあせん! まじ許して!」
「いや、そういう話し方ではなかっただろう?」
くっそ、この王様どこから聞いていやがった。
「心の声がダダ漏れだな。」
「ごほん。」
「それで通すには無理があるぞ。」
無視無視。
これは大きなピーマン。・・・ピーマン。
おえ。まずそう。
「おい。どうした。そんな無骨にまずそうな顔をして。」
「とりあえず、本日のご要件は?」
「はあ。まあいい。おまえの”お金”という制度を国で採用するという話だ。」
「なるほど。ではどうぞご勝手に。」
「そこでだ。あんなに見事に同じ絵を紙に書くというのは大変面倒なわけだ。」
「でしょうねえ。」
「よって、お金を作る役割を授ける。」
「え?」
「毎月一億ラガー分のお金を王城に届けろ。これは命令だ。以上。」
「いや、ちょっとそれは難しいというか。」
「何。最近力をつけ始めたそちらの家ではその程度簡単だろう?」
この王様、こっちの資金力をなくすために来たな・・・
「じゃあ、頑張ってくれ。」
またしても、貧乏くじを引かされてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます