　二人は小指と小指を絡めた状態でいる。

「スーハースーハースーハースーハー、気を高めると言いますか、念を集中すると言いますか、コスモを高めると言いますか、チャクラを集めると言いますか、全集中と言いますか」

「え、ジャンプで聞いたことのある表現ばっかりですか。そうですね、うちはお父さんがジャンプ派なので、自然にそんな感じになる事もありますね。せ〜んぱいは何派ですか」

「せ〜んぱいもジャンプ派なんですね。何の作品がお気に入りなんですか?」

「集中はしなくていいのか、ですか?　そうですね、そういう状況ですね、今は。せ〜んぱいが何のジャンプ作品が好きかは今度じっくり聞かせてもらいますね。

　では改めまして、寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路のぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」

「はい、そうです、落語の寿限無の一部です」

「突然何故そんな事をしたのかですか?　逆にうかがいますけど、私が何故こんな事をしてると思いますか?　って質問すると、面倒臭い女認定されてしまいますよね」

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