第34話百回

「せ〜んぱいは十回クイズって知ってますよね。

 シャンデリアシャンデリアシャンデリアシャンデリアシャンデリアシャンデリアシャンデリアシャンデリアシャンデリアシャンデリア、毒リンゴを食べた姫は? シンデレラ。 ブブー、残念、正解は白雪姫でした。って遊びです。流行ったのは三十五年位前らしいですけど。

 それの類似系で逆百回クイズをやりましょうよ。私がある単語を百回言いますから、せ〜んぱいは私が解答として間違えて言いそうな言葉になるように出題して下さい。

 

と言うのは建前です。何故こんな事を言いだしたのかを思案して、私の思惑を思慮してくださいね。

 準備は整いましたので、それじゃあ始めますよ。


 好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き」


「ハイ、出題は、私がせ〜んぱいをどう思っているかですか?

 そんなの決まってるじゃありませんか。


 せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き。せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き、せ〜んぱいの事がだーい好き」


「え、もう充分なんですか。折角百回は伝えようと思ったんですけど。

これで、私の気持ちは伝えました。御膳立ては整いましたので、後はせ〜んぱいの返事待ちですけど、改めて伺います。

 せ〜んぱいは私と恋人として付き合ってもらえますか?」


〈完〉

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