第2話約束事

「せ〜んぱい、この前約束した通り小テストで満点取りましたよ。だから約束守って下さいね。エッ、約束忘れちゃったんですか、ヒドーイ。私がテストで満点取ったら一日買い物につきあってくれる約束しましたよね」


「エッ、したようなしてないようなですか。

 ヒドーイ、悲しくなっちゃいますぅ。泣いちゃいますよ。なーんて、嘘です。ホントはそんな約束してませんよ。せ〜んぱいはそんな調子だと直ぐに悪い人に騙されちゃいますよ。悪徳な詐欺師や結婚詐欺師が世の中にはわんさかいるんですから。

 騙されないように私が付いててあげますよ。いつもいつでも何処でも誰からも守ってあげますから。朝も昼も夜も、健やかなる時も病める時も」


「どうしたんですか急に顔を真っ赤にして、耳まで真っ赤ですよ。

エッ、神父さんが言う台詞ですか?

…………ちょ、え、いえ、えええ、違います違います。そんな意味深な言葉の意味では無いですよ。そんなに深くは捉えないで下さい。

 あー、顔が熱い、私も顔真っ赤なんでしょうね。耳も熱いです。私と蛸とどっちが赤いですか?

 じゃなくって、せ〜んぱいと私お揃いの色ですね。ってそうでもなくって。

あーもー、一旦落ち着きましょう」



「落ち着きましたね。

 約束はしてないけど、一日買い物には付き合ってくれるんですか。

ありがとうございます。

 やっぱりせ〜んぱいは優しいんですね。そう言うところが好……なんでもありません。又熱くなってきました」

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