呼び掛けは せ〜んぱい
桃月兎
第1話登校
「せ〜んぱい、待ってくださいよ。
アレ、聞こえてないんですか?
ハァハァ。
せ〜んぱいってば。
足速いんですね。
ハァハァ。
せ〜んぱい。
ハァハァ。
やっとハァハァ気がハァハァ
付いてハァハァくれましたね。
せ〜んぱい、おはようございます。
ハァハァハァハァ。
ちょっと、なんで又歩き始めたんですか?
ハァハァ、私の呼吸が整うまでハァハァ、
立ち止まってくれるのがハァハァ
人情ってものでしょうハァハァ」
後輩女子が深呼吸を繰り返す。
「ハイお待たせしました。それでは一緒に登校しましょう。
せ〜んぱいはもう少しだけ気を利かせた方がいいですよ。
気の利かない人はモテませんよ。
あーでも、せ〜んぱいがモテモテになったらライバルが沢山
増えちゃいますね。
うーん、それはイヤですね。
そもそもせ〜んぱいは私にモテてるから充分ですよね。
って何を言わせるんですか。
今のは聞かなかった事にしてくださいよ。
あー、なんですかその苦笑いは。
私にモテても嬉しく無いって事ですか?
全くもう、プンプンですよ」
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