第3話 籠城する妖魔軍団の焦燥、復活への第一歩
悠斗が頭を悩ませている頃
「私が一番・・・かしら」
妖魔軍団インデックスの本拠地では、ある会議は始まろうとしていた
妖魔軍団インデックスの本拠地、
室内は広く、中央には大きな円卓が置かれており、その周囲には6つの椅子が並べられていた。天井からは柔らかな光が差し込み、どこか落ち着いた雰囲気を醸し出している。壁には軍団の紋章が飾られ、それぞれのリーダーたちの個性が反映された装飾品が配置されていた
「少し、休ませてもらおうかしら…」
最初に現れたのはエーテルだった。
エーテルは、
「魔力が尽きるなんて、こんなこと……がいれば…」
エーテルは小さく呟いた。魔軍団インデックスは人間態と怪人態の二つの姿を持っているが、魔力切れにより、人間態になれず、怪人態の状態なのだ
続いて部屋に入ってきたのはヴェイルだった。
ヴェイルは、
「エーテル、どうした?いつもの元気がないじゃないか」
勇猛果敢で仲間思いのヴェイルは、まるで家族を励ますように言葉をかける
「そうね、ヴェイル。あなたがいるなら、きっと大丈夫。ありがとう」
エーテルもそれに応じて微笑んだ
次に現れたのはヴォルティだった
ヴォルティは
「お前たち、何をそんなに沈んでるんだ!こんな時こそ、力を合わせる時だろう!俺がついてるんだ。困難なんて、笑い飛ばして乗り越えればいいんだよ!」と、情に厚いヴォルティは、豪快な笑い声を響かせた
「さすがヴォルティ、いつも通り元気ね。でも、その元気を私たちにも分けてほしいくらいよ。」
エーテルが冗談交じりにそう言う、ヴォルティは豪快に笑い声を上げた。
「俺の元気をお前たちに分けられるなら、いくらでもやるさ!」
次に現れたのはスカイラだった。
スカイラは、
「状況は厳しいけど、今は無理をしない方がいいわ。魔力の消耗が激しいこの状況では、無理をしても逆効果よ。」
スカイラの冷静な分析に、他のメンバーも真剣な表情で頷いた。彼女の言葉には重みがあり、冷静な判断力は常に仲間を導く力となっていた
「私たちが揃っている限り、何とかなるはずよ」
スカイラは冷静な声で言い、そしてエーテルの隣に座った
続いて現れたのはヴェルデだった。
ヴェルデは、
「みんな、何か楽しい話でもしているの?」
その無邪気な態度に、他のメンバーも少し肩の力が抜けた。ヴェルデの明るさは、常に彼女たちの心を和ませる効果があった。
「ヴェルデ、ここで楽しい話ができるとでも?」
ヴェイルが苦笑いを浮かべながらそう言うと、ヴェルデは「うふふ」と笑い声を上げて答えた
「だって、暗い顔をしているよりも、少しでも楽しくしないと疲れちゃうじゃない!」
ヴェルデは優しい声で言い、席に着いた
「それにしても、この状況…少し笑えるかもね。私たちがこんな状況に陥るなんて、誰が想像したかしら?」
彼女は少し自嘲気味に笑いながらも、みんなを安心させるためにあえて明るく振る舞っていた
エーテルはヴェルデの言葉に微笑み、彼女の隣に座って肩を叩いた
「ありがとう、ヴェルデ。あなたがいると、少し安心できるわ」
最後に部屋に現れたのはガルムだった
ガルムは
「遅くなった。皆、揃っているようだな」
ガルムは真剣な表情で言い、空いている最後の席に座った。
「我々が一致団結すれば、どんな困難であろうと乗り越えられる…我も騎士としての誇りを持って立ち向かおう」
ガルムは全員を見渡しながら言葉を続けた。
部屋には全員が揃い、エーテルが会議の進行を務めることとなった。
「さて、みんな。今、私たちが直面している問題は魔力の枯渇による拠点からの脱出不可能という事態。しかし魔力を回復させる方法があると分かったの」
エーテルは真剣な表情で説明を始めた
「なんだと!本当か!」
ガルムは驚いたように声を上げる
「ええ、あるスート兵の爪に血液が付いていたんだけど、その血液に、純度の高い魔力が含まれることが分かったの」
「本当なの?」
「ええ、もしかしたら拠点から出られる上に…人間態になれるわよ」
「まじか!!」
ヴォルティが驚いたように声を上げる
「そこで、ヴォルティ、スカイラ、ヴェルデ、ガルム…貴方達の協力が必要なの」
エーテルは4人に視線を向け、決意を込めて言葉を続けた
「今回は、私たちの存続がかかっている……出来るか?」
ヴェイルが続いて言葉を引き継ぎ、場の緊張感を高めた
「俺の軍団の戦士たちは皆、最強だぜ。誰を選んでも、きっちりやり遂げるだろう」
ヴォルティは自信満々に頷いた
「うちの軍団も同じよ。任務の内容をしっかり伝えれば、確実に成功させてくれる」
スカイラも同意しつつ、冷静に言葉を添えた
「私の軍団も頼りにして。みんな、真面目に取り組んでくれるはずだから」
ヴェルデは軽く笑いながらも、真剣な目をして言った
「我の軍団も騎士としての誇りを持って、任務に臨もう。任務は必ず成功する」
最後にガルムが、毅然とした声でまとめた
「ありがとう」
エーテルは全員の言葉を聞き、安心感を得る
「けど、今回は上級スート兵を一体ずつお願いしたいの」
「上級スート兵を?」
「本来なら、貴方達が力を注げば、いくらでも生み出せるけど、今は100体が限界な上に新たに生み出すことが出来ないでしょう。貴重な上級スート兵をお願い出来る?」
「いいだろう」
リーダーたちは頷き、準備を始めようとした
「………」
その時、仮面を被った謎の人物が、入ってきた
「………」
6人がその人物に視線を向ける
「………」
その人物が手を翳す
「「「「「「……わかりました。オーマ様」」」」」」
それぞれ部屋を出ていくのであった
「………」
オーマという人物を残して
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