二歩目『キズナ』

君はときどき

言葉で僕の心を揺さぶる

何気ない

思いやりさえ込めたつもりも無い

素直な話し方で

安らぎを与えてくれる


 あなたって

 私の前ではどうして

 ありのままを見せるの?

 無邪気に、はにかんだ顔

 寂しさを隠そうともしない

 心を許してしまうよ


君に感じてはいけない

色香をてしまう

しどけない姿を

夢に見たことは

黙っている

この仲を裂くことは

したく無いんだ


 気づいていないね、きっと

 グラスに口をつける横顔に

 席を立とうとする

 私の後ろ姿に

 熱のこもった視線を

 感じてしまうのは

 気のせいだと

 思うようにしているよ


あのキスは

間違いじゃ無いよ

そっと手を重ねたのは

触れたかったから


ここまでにしよう

友達らしく戯れて

誰にも微笑ましく見える

関係で別れよう。



     Fin.





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