⑤ ヲメデ党とダイハンエイ





「ふーん、こうなってるんだね。」


 螺旋式の留め具を工具で緩めて外すと、血管や腱のような管や装置が中に敷き詰められているのが伺える。

 よく見るとそれらに機能を与えている部品は一本一本太さや巻数の違うバネになっていて、関節部分でも柔軟に対応できる形になっていた。

 触った感じや色味からそれがバファ鉄でできているのはわかったものの、キペにはその製法は想像もつかなかった。延性も展性も極端に乏しいこの物質を、たとえバネ状の型に鋳込むことが出来てもこのような性質を与えられるとは考え難い。


 それは村で使っていたバファ鉄をさらに精製して純度を上げるか、他の物質とどうにかして合成させるかしなければ説明がつかない産物だ。


「触ってって違和感があったら言うんだぞーチペ。めんて自体はあたいしか今はできないんだかんねー。」


 こんな感じで続く昨日からの作業はたまらなく地味だった。

 表面が滑らかに仕上がっているその管の亀裂や傷みなどをひたすら指でまさぐることの繰り返しだったから。


 それでも再三に渡ってニポが言っている通り、目で見るだけだと反射が邪魔して微細な凹凸やキズを見落としがちになるので集中できた。


「うん。よし、異常なし。っと。

 ね、ところでニポ。この、とーちぱねぃの中ってどうなってるの? それと、きみはなんで統府がバファ鉄なんて欲しがると思う?」


 点検も兼ねてボロ布で掃除もしていたため一部でも行き届いていないとちょっと不満になってしまう。

 キレイ好きというわけではないのだが、手をかけて磨いた〔ろぼ〕だから最後までやり遂げたかったのだろう。


「あー。先に言っておくけどね、こいつら動かすと疲れるんだよ。よ、っこい、っと。」


 そうボヤくニポが触れると、ぴゆーんと小さな音が鳴り、胸部(腹部?)のフタがぱかっと左に開く。


「うわー、なんかぽちぽちがいっぱいあるね!あ、こっちには四角いマスの変なのがある!」


 見ればぽちぽちと押してみたくなる形をした、硬貨のようなものが出っ張っていた。


 そして開けたとーちぱねぃの中心部には、真ん中を他の金属で埋めた九枚分の四角いモザイクの金属タイルがある。中央部の金属を取ると周囲八枚のタイルが上下左右に動く仕組みらしい。


「それ「すわいち」ってんだ。今みたいに休ませてる時とか、声の命令より確実にやらせたい指示がある時はそれをぽちぽちやると例えばコマはたいやが出てくんのさ。

 なんでそうなるのかは今ひとつ解んないけどなるものはなるんだ。使っといて損はないだろ。はっはっは。

 あとそっちの「ぱつーろく」には触るんじゃないよ。嵌め込んでるからぱつーがズレたりしないけど、〔こあ〕と躯体部を連動させる部品だからねえ。」


 へぇー、と頷きながらもキペの目はそのとーちぱねぃに釘付けだった。


「あれ、このすわいちだけなんか色が変だね。・・・えいっ!」

「あ、こらっ!」


 とニポがたしなめるより早くヒマ号はガタガタと震えてぽぎゃーと鳴く。

 全体的に聞いたことのない音ばかりなのだ。


「オカシラ、ヒマのめがヘンなふうにひかってますっ!」


 見遣ればいつもは黄色に灯っていた目が青みがかって細く光っている。


「なにっ?・・・あ、もしかしたら・・・」


 何か思い当たることがあったのだろう、ニポは白地の埃よけ布をヒマ号の正面に貼り付けてとーちぱねぃのつまみを捻った。


 すると。


「「・・あめん・・かいなあいうえお。ん、んんっ。いっか。

 ・・・さて、「ばいでおれった」は初めてになるの、ニポ、パシェ。」」


「じーさんっ?」

「モクのオカシラぁっ!」


 突如その埃よけの白布には毛むくじゃらのユクジモ人が映し出され、何の脈絡もなしにニポたちへ話しかけてくる。


「なんっ・・・なにこれニポっ?」


 何事かと思ったキペが部屋を見渡してみるも誰かの気配はなかった。


「モクのオカシラだっ! あ、モクのオカシラがげんこうをとりにっ!」


 からからから、とヒマ号の内部で何かが鳴り続ける中、画面からいったん出て戻ってきたモク老は照れながら原稿を広げる。


「「えー。あ、そうだったの。聞き逃した場合はヒマ号の巻き戻しすわいちを押し、早く進めた―――」」

「長い。」


 頭の回転がとても速いニポはすみやかに早送りすわいちを押す。ためらいなく。


「「――というわけでおヌシらにワシの大好物と伝えていた塩リンゴのまんじゅう、あれ、実はあんまり好きではなかったのだの。本当はユスラウメのがよかったのだっはっはっは。すまないことをしたの。だがなかなか言い出せな―――」」


 そう朗々と話していた姿がちょこまかと動いて伝えていたのはまったく無関係な事柄だった。


 だからだろう、ニポは再び力強く早送りすわいちを押す。容赦なく。


「「――さて、本題に入るかの。ニポ。ワシに何かあった時はコマ、ヒマ、ヤシャを連れて骨野ヶ原へ身を隠すのだ。方角などはヒマの内側にある画像ぱねぃで確認せぇよ。

〈神霊祭〉に向けた動きは加速しているように見える。身の危険さえ感じる今日この頃なのでの、頼んだぞ。ニポ、パシェ。」」


 そこで頭を整えるためニポはいったん起動を止めてひとつ大きく息を吸う。


「・・・まんじゅうの話といい、こりゃ最近の写像だねえ。肝心な理由やら説明やらが抜けてる辺りはさすがモクじーさんだな。ただ観ただけじゃ外部の者にはワケがわかんないだろーさ。」


 腕を組み真顔で頷くニポに、いつもの覇気はなかった。


「どういうことニポ? 今の人がさらわれたんだよね? 一体どうやっ―――」


 そこでぴよーん、ぴよーん、と細く長い音が部屋の中に突然鳴り出す。


「チペ、あんたのイタズラもなかなか捨てたもんじゃないねえ。いま見れといてよかったよ。・・・ったく忙しいねえ。どうやら生体感知装置が作動したみたいだ。

 パシェ、個体数を調べてきなっ!」


 あいさー、と言ってパシェが部屋を飛び出していく。


「へ? なに、どうなってるの?」


 キペにはなんのことやらさっぱりだ。


「ここいらの森の大型の生き物は多数で行動しないんだ。だから大型の個体数3を越える生体反応がココを目指して複数回確認されると感知する仕組みなんだよ。

 けけけ、ココはもう誰かに狙われてるみたいだねえ。誤作動や生き物たちの偶然で反応することもあるし、ヒトだったとしてもショボいのならコマとヒマで対応できるけど・・・」


 だっだっだっだとパシェが走って戻ってくる。


「こたいすうはだいたい10です、オカシラっ!」


 それを聞き届けたニポは、ちっ、と舌打ちして〔ろぼ〕たちのとーちぱねぃに触れていく。足の動かないヤシャ号は作業用足場に手をかけて指示を待っているようだ。


「決まりだねえ。写像が出ないからどんなヤツらが来たかは知らないがたぶん統府からまりだろう。コマっ、ヒマっ、ヤシャに手を貸して上に行きなっ!」


 すると巨大な三体は支え合って手奥の広い通路に向かい、丘の頂上へ続く通路を歩き出した。


「チペ、あんたはこっち。見られちゃマズイもんはこのまま埋めなくちゃなんないが持ってきたいモンもある。心残りだけどモクじーさんがいつも言ってたこっちゃからしゃーないね。というわけだから手伝いなっ!」


 しゅたたた、と駆け出すニポにキペ、パシェと続き、階下の図書庫へと急いだ。


「え、うん・・・わかった。」


 その間も鳴り続ける警告音が三人を必要以上に焦らせる。


「あーこっちも・・・ちょとかさばるけどいっか。とりあえず背負えるだけ背負っとくれチペっ!」


 これとこれとこれ、とこれ、などとモクの机に並んだ本や辞書、資料を優先順位どおりに革袋や布袋に詰め込んでいく。渡された布袋がキペの左肩の傷を締め付けたが、今は弱音を吐いている時ではないらしい。


 すると今度はぴーぽー、ぴーぽーとさっきとはまた異なる音が鳴り出す。


「今度はなに? え、あ、ちょ・・・ニポっ?」


 と同時にニポは図書庫の奥へと滑り込み赤いすわいちをぶっ叩いた。


「パシェ、チペを連れて上に行きなっ! あたいは〔こあ〕を持ってすぐ行くっ!」


 すわいちを押して聞こえ始めた地響きに揺れる中、とーちぱねぃのついたドアに手を翳してニポが怒鳴る。


「え、でもきみを置いては――――」

「いくぞっ! ちぺっ!」


 その幼い声に、頭が醒める。

 狙われていると知ってなおキペには守りたいものがある。


 それは「危機」と「こども」の二つが連想させるあの日の自分とハユの別れを導き、そして今この時へと繋いでいく。


 もちろんニポも守りたかったが荷と傷を負ったキペには今、ハユと重なるパシェこそが守り抜かなければならない存在だった。


「ニポっ! 遅れないでっ!」


 互いに視線を交わす間もなく両者は反対の方向へと走り出す。


「きしし、任せな三下っ!」


 鳴り続ける警告音と地響きが意味していたのは各通路の封鎖らしい。


 下へ続く階段はがらがらと崩れ落ち、駆け抜けた廊下も岩の板に閉ざされていった。


「ねぇパシェ、ニポは大丈夫なの?」


 ぱたぱたと安定しない布袋を落ち着けて前を行くパシェに呼びかける。

 昇る階段も崩れる仕掛けになっているのか、すでに壁のあちこちから小石や砂が煙になって舞っていた。


「ほーもつこからはうえにでられるハシゴがあるからだいじょぶだぁっ! ちぺ、オカシラをしんじろっ!」


 そんなパシェの高く可愛らしい声がほんの一瞬のゆとりをくれる。

 なら疑いも心配もいらない、そう思うことにして先を急いだ。


「うんしょ、っと。」


 そしてようやくばこんと隠れ家の丘の頂上へ出るドアを開け放つと、そこには壮大な景色が広がっていた。


「・・・うわぁ。」


 遮るもののない広い空を助長するように丘の斜面は切り立ち、浮かんで飛び立ってしまいそうな心を誘う風は間断なく雲の先へと吹き上げている。


「ちぺ、こっちっ!」


 と先に丘の上へ出ていたヒマ号頭部のフタを開け、荷物をよこせと催促する。

 そんなパシェに従いキペは重たい布袋を手渡して見回すも、そこにはまだニポの姿はなかった。


 しかし。


「いたぞーっ!」


 いま来た通路や〔ろぼ〕たちの上ってきた坂でもなく、崖のような岩棚から暗色の武装服を纏った男が這い上がってきていた。


 もう、やるしかない。


「こ、・・・このうっ!」


 そう決心すると荷物と一緒にパシェをヒマ号の中に放り込み、見たところ武器を持っていないその侵入者へキペは突っ込んでいく。


「ふんっ、一般民がっ。」


 だがどすん、と武術の心得などないキペは男に触れることすらできずに殴りつけられる。

 拍子抜けするような早速のダメージに、しかしめげることなくキぺは声を張る。


「パシェーっ! ヒマを動かして逃げるんだーっ!」


 勝つことなど初めから考えてはいなかった。

 ただパシェを逃がしたいその一心が、だから顔の腫れたキペをもう一度その男へ向かわせる。


「だめだーちぺー。こいつらはオカシラのめーれいしかきけないんだー。」


 そんな声も届かないほど必死に喰らいついた。


「このぅっ!」


 それでも体をくっつけて編み金服を握り引き寄せたのが奏功したらしく、男は振り払うよう大きく足掻くだけで精一杯だ。

 格闘技術はなくとも、鉄打ちとして修行してきたキペの腕力と握力は常人よりずっと鍛えられていた。


「くそ、離れろ小僧っ!」


 ぴたりと仕立てた編み金服が仇して男は両腕の自由が効かないからだろう、もがくように膝や額を打ち込んでキペを引き剥がそうとする。


 ごずん、ごずんと鈍い音がキペの頭や太ももを鳴らしたものの、間合いのない格闘訓練を受けていない男は隙だらけだった。


「ふぉ、・・ふぁ、なすもんか。・・おぐっ。」


 そこで頭突きの猛攻にほどけた額のさらしが男と自分の胸の間に落ちる。

 その長いさらしが、アヒオとコマたちの一場面を思い出させる。


「くっ、えぇいっ!」


 負けじとキペも男の顔を額で叩きつけ、ほどけたさらしを男の視界の外で輪に結う。


「くそ、キサマ何をたくら――――」


 そして蹴り上げた足首にさらしを巻きつけ


「そいやっさあぁーっ!」


 ぎゅーんと締めつけて力任せに持ち上げる。


「んあ? うお、うおぉーんっ!」


 すると何が起こったかわからない男はひっくり返って無防備な後頭部を地面に打ちつけた。


「よおおおっし!」


 そこへ野原のような地面からぱかんと現れたニポ。

 しかしその目に映ったのは


「うはー。チペっ、待たせ・・・危ないっ!」


 滑るようにキぺに迫る新手の男だった。


「へ?・・・あ、ふんごぉぉぉ・・・」


 なんとか一人片付けた、と油断だらけのキペの背中に鋭い蹴りがぶっ飛んでくる。


「図に乗るなよ、ド素人。」


 ごふーんと重い音が響いた時には未だ動かないコマたちの足元にぐったりとしたキペが投げ出されていた。


「コマっ、ヒマっ、チペを守れっ!」


 そう命じて穏やかに光る丸い〔こあ〕を抱えたニポがコマたちの方へ駆け寄ろうとしたその時、

 

 しゅぱぁぁんっ!


 空を裂く音がニポの手を打ち鳴らす。


「ぬぺぇっ!」


 手をさすり見渡せば、丘の縁からぞろぞろと不気味な者たちが現れては退路を絶つよう取り囲み始めていた。

 そこで先頭に歩み出てきたリーダー格の男はゆっくりと鞭を手繰り、ニポの手から転げ落ちた〔こあ〕を不思議そうに眺めている。


「お嬢さんがニポで、そっちのがキペかい。」


 心配になったのか、ヒマ号からパシェは顔を覗かせてニポと目を合わせる。

 するとニポの手の跡に目もくれずパシェはがしゃんと頭部のフタを閉めた。


「はあーあー、こりゃ分が悪いねえ・・・・・・・・なんつってっ! きひひっ、コマっ!」


 そこでニポがこれまた大きな声で目線をあさってに向ける。それにつられて目を逸らしたその隙に、ニポはするりとコマ号のとーちぱねぃへ右手を翳した。


「逃がすかっ!」


 さすがに訓練された者たちらしくニポの初動と同時に鞭やら投げ刃やら矢やらで狙いつけてくるが――――


 かきゃん、かきゃん、かきゃん。


 それも主をかばうコマ号のスピードと装甲の前では無力だった。


「コマっ、チペを拾えっ! パシェっ、準備はいいかいっ!」


 がしょん、と足をたいやに変形させたコマ号は一瞬で加速し、ニポを背中にしがみつかせたまま倒れこんだキペを左手で拾いあげる。


「ばっちらぐーですオカシラぁぁっ!」


 そして突進してくるコマ号の陰で目を輝かせたヒマ号は足の動かないヤシャ号を持ち上げ、観音開きにぱかっと開かれたヤシャ号の胴体部にその頭部を突っ込んだ。


「モクじーさんと〔こあ〕は後で取り返すかんねっ! 覚えてろぃっ! 

 いくぜコマっ、ヒマっ、ヤシャっ! 三体合体っ――――」


 そうニポが吠えると、太い鉛筆を前に構えて上に乗せた形のヤシャ+ヒマ号が大きくジャンプし、とーちぱねぃから動力伝通管を伸ばしてコマ号の頭に着地する。

 そしてコマ号のとーちぱねぃからも伝通管が伸ばされヒマ号のそれと繋がると、もうものすごい大げさな音とまばゆい光にその場は包まれた。


「うおおおっ、うるさまぶしいぃーっ!」


 今まで誰も体験したことのないその信じられない光景に、男たちはうめくように親切な説明的感想を漏らして顔を背けることしかできないでいる。


「うぐ、ニポ。・・・これは?」


 蹴られた背中よりもコブだらけになるほど叩きつけられた顔のほうが重症だ。

 それでも合体の音と光が感覚を休ませてはくれなかった。本当にものすごく、うるさくて眩しかったのだ。


「・・・ふ。聞いてくれるじゃないかチペ。こいつはねー、あたいら『ヲメデ党』の守護神・ダイハンエイさっ! だっはっはっはっはーっ!」


 一番下の伝通管に掴まるニポはそう笑い、コマ号の腕部に引っかかっているキペを隣へ引き寄せる。


「さ、しっかり掴まってなチペ。振り切んぜっ! けけ、やーい捕まえてみなーっ!」


 そしてキペを伝通管に掴まらせると、どりるも構わずコマ号は両手を上のヒマ号腕部に接続させる。


「く、捕まえろぉぉっ!」


 そう叫びながら閃光によろめく侵入者をまるで嘲笑うかのようにダイハンエイは急勾配の丘をぎゅーんと駆け下りる。


「おぐふふふ、・・・すごいなぁ。ふふ、きみといると、飽きないよニポ。」


 内出血してきたのだろう、顔をブンズ色にしたキペはそのスピードの中でニポにひとつ笑いかけてみる。


「あっはっはっはっ、んならもっと楽しませてやるっ!

 パシェっ、均衡調整水準を地平斜度に合わせなっ! ヤシャの「足」をナメんなよっ!」


 あいまーんと返すパシェの声が風に消えると、最上部にある鉛筆型のヤシャ号脚部から筒がにょきっと現れる。


「あうん、えとニポ。僕はこれでじゅうぶ――――」

「いっけぇぇっ! ろけと・だあーっしゅっ!」


 するとキぺの「僕おなかいっぱいだからもういいよ」宣言も吹き飛ぶほどぶおおおおーんと筒から火が噴き出され、自由落下を超える加速のスピードにダイハンエイは飲み込まれる。


 もはやどんな早馬もそれに追いつける脚は持っていないだろう。


「うべべべべニポおぉぉーっ・・・・もぉーいいーよぉぉーっ!」


 真っ向から押し付ける風に息も絶え絶えながらもまだまだ死にたくないキペはそらもう必死にしがみついた。


「あーっはっはっは、これが『ヲメデ党』の実力なんだよっ! なーっはっはっはーっ!」



 キペの負傷、書物の埋没、〔こあ〕の喪失は手痛いところだ。


 しかしそれはニポ・キペの捕獲をしくじった『スケイデュ』も同じだった。


 あまりにも不透明で流動的な現状でその失敗、その偶然がどんな結末を呼び込むのかなど誰に予測できるだろう。


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