第35話 ドウカティ
漫画を描こう 35
ドウカティは再び装甲車内のパネルに目を向ける。
「何んじゃこりゃ、全部英語じゃねぇかよ」
ガンシップが狙いを外さないために接近してくる。
「何じゃこりゃ? aim ? auto aim? おお、知ってるぜ。ゲームであったな。自動照準とか何とか言う奴じゃねぇか?」
ドウカティはスイッチを押してみる。
すると後方確認用のモニターの画面が左右前後に変わる
「ほう、てー事はと、この丸印を後方の戦闘ヘリに合わせてと」
その途端に大きなモーター音が聞こえ、何かが動いたように感じる。
瞬時、ガンシップが速度を緩めて急上昇する。
「おいおい、待ってくれよ。まだ撃たないからよ、そのまま追いかけて来てくれよ」
そして上空から、一基のミサイルが発射された。
ミサイルは装甲車前方の崖に命中し、崖が崩れる。
「うひゃー、こりゃたまんねぇ」
ドウカティが苦虫を噛んだような顔をしながら悲鳴のような声をあげる。
「こっちも応戦しなけりゃ、早々にあの世行きだぜ」
ドウカティはパネル内を探すが、どうも英語ばかりで分からない。
「まだ死ねないんだよ、頼むわ。てか、何? shot bullet ? shotって? 撃つ、だよな」
ドウカティはその文字の下にあるボタンを押してみる。
モニター画面の丸印は後方上空のガンシップを捉えたままでいる。
途端にドドドドドと大きな音とともに車体が震える。
それと同時に上空のガンシップが急旋回する。
「そうでなくっちゃね、当たらなくても良いんだ、時間さえ稼げればな」
すると前方からガンシップが現れる。
「おっと、いつの間に先回りされたんだ」
そして後方からもガンシップが現れる。
「新手か、お陀仏、間違いないね。おさむさん、俺はここまでだ」
ドウカティがつぶやいた途端に、前後のガンシップからミサイルが発射された。
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