第47話ガゼルのロボット

狂気の波が、涙の線をたどる時、目覚めよ乙女。

手に持った世界が回転して、大地に溶けるなら、夢の中で、回り続ける日常は、避けていく。

スリットの入った服を着こなすお前の、足に、かがり火のようにブライトする切ない恋情が、俺の、肉体に迫るなら、張り裂けそうな劣情が、高まって、指に入ったナイフの後を癒さないで。

癒えない心の深部にある果実。

溶けない心にある淫靡な声は、ガゼルの果実に、風を受けた、邪なことが嫌いなお前は、仕掛けるアタックに、拭い去れない追想の香草を食む。

蹴り上げた重圧の烈風が、戦いの予兆を曲げるとき、ガゼル、お前は、風となる。

荒野を駆ける喉を鳴らす、草食獣の亀裂をはぎ取る意志の塊が、首筋に残った口づけの後を嫌う。

何度も鳴った燃えるような気分で、踊る。

何度も鳴った燃えるような気分で、踊る。

疲れ果てた肉体の、スリットが、はぎとられるまで、強くあれ。

それ以上に、気流に乗ったバルーンを割るような気分で、戦った。

大空には達さない。

なら、空々しい言葉をかけないで。

このサバンナのような世界で、信じあえるものは、なにもない。

自由の礫が、烙印のように走るから。

もう戻れない。絶頂のポイントで、抱きしめ合うこともなく、独りきりのダンスを踊るのか。

高速で、放つ、力強い力で、なぶるけつを、蹴り飛ばすように叩き割る。

暴力性のジレンマに、泣き崩れた夜。

立ち上がれない身を起こして、そっと、荒野の太陽を目指す。

ガゼルのロボット。生き続ける限り、息を切らすな

荒野は大きく、大地は深い。

ドーラバーレイラーの導師は言った。

「大地に吹く風は切るものであって、流されるままになるな」

俺の、意志が砕けた場所から、お前に達するまで、戦いの長い行列が、劣情さえ厭わしいと感じる、ポイントは、消える。

その消失点にもし、もし、愛があるとしたら、求める価値はある。

しなやかな体に釘づけにされた、見とれているすきに、恋人は破壊され、見るも無残な戦士の躯が、バイシャーを知らないで、はじけ飛ぶ。

そんな日々に、消えない心があるとしたら、走り続けて、走りぬく強い気持ちだけだ。

風を解体して、科学術符を跳ね返し、それでも失ったものは、そよ風のような夢。

自由が、鳴いている。

世界が笑うなら、俺は、剣と銃で、解体作業に入って、実験室から出たその眼に、光が差せば、眩暈の嵐に、目を閉じる。

強さが欲しかった。

ただ強くあれと言えばいいが、失ったものは多い。

優しさや痛みや、恋や、絆、そして友。

再び得ることはできない宝は、戦いの中に消えていく。

時に、夢が、襲った荒野で、ポイントゼロは、戻らない。

視点をずらして、敵を撃つなら、必ず支点をずらされて眼を消される。

それが戦いというもので、失った数だけ、多くが星になった。

星は美しいが、俺の瞳とは違った。

ガゼル、風は、星に届かない。憧れは無残に切られ、ただ残滓のような、喪失が、追いかけてくるままに、永遠の忘却を待っている。

隙間に、打ち込む連打のワルツが、ただ音階を崩して、破壊しか生まないとしたら、その音に意味はない。

本当の音は、川の音、木々の音、葉の音、そして、友の笑い声が、かけがえのないものに感じたら、さあ、拳を閉じて、目を開けるんだ。

文化の破裂がリボーンしたら、リボンでもつけて街を歩けばいい。

俺とお前の関係性は、虚無の荒野が知っている。

そこには何もなかった。

力はいらない。

しかし、心はいる。

その連関性こそが、憧れの先にあるポイント無限。

カーの大地に眠る秘宝は、忘れえぬ記憶。

ガゼルのロボットが、幻を求めれば、俺は、そっと、そこを去って、荒野で獅子の夢を見る。

しかし、希望がある限り、牙は、折ることも大切。

なら流されるままに風となろうか、なあガゼルのロボット。


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