第37話デッドヒートビート

ビッグになるために生まれてきたという輩が、騒ぎ立てる路上で、女の子を待つ、声をかけて平手打ち。

見るままに、消えていく星屑の影に隠れて、タイプする。女のタイプは、花柄コーデ

つぶらな瞳を開いてる。

花びらが開いて、満開ガールの恋時雨

パッと散ったビートの火花に、やかんが沸いて、今夜は乗ってるボーイズ&ガールズ

キャデラックを走らせる高速の上で、脱いだワンピースにキスマーク

ママには内緒よと言った少女のふしだらな肢体が、車のタイヤに轢かれている。

そして惹かれ合うつぶさなヒートが、はだけた胸に、ビートをぶつける

返ってくる言葉が、無音のサイレンサー

ヤドカリに接吻した宿無しの女の子に視線をぶつけて、踊りあかす今夜はパーティ。一人ぼっちに蹴りをつけてパンチをかましたパンチラする女の子の汚れたショーツにキスをするときめきに、悦びの顔で、おねだり少女、ゴスロリのショート

髑髏の絵が、捧げる仮面に、亀裂を愛した泡沫のTシャツ、汗みどろで、ダンスをすると、けつをぶつけ合う路上の反射する水たまりに、振りかぶって、足蹴にする。

すると、ショートした女が、笑う。

俺と女の子は、ヒートして捧げ合う仮面を脱いで、夜明けまで、失笑。

うんこを漏らして、一発いれた穴に決別の接吻

アンアン言って、いっちまえ!

アンアンアンアンアン。

それから服を投げ捨てた月の見つめる川で、溺れて、情欲、ジレンマの熾烈な奪い合い。

もう誰もいないぜ、ベイビー

あは、そうねダーリン

ここまでくれば、月さえ俺の女を奪えない。

こいつは俺のもの

一物を捧げクレイジーコーデ

ぶっ飛んで修羅の行軍

仰ぎ見れば、空飛ぶ魚が、つまみを待っている

つまみは野イチゴ、蛇さえ食わない俺の二つぶのイチゴ

愛おしい髪を撫でた、かっさらって、食う、むさぼりあかした夜明けが近い

髪をはさみで切って、ザクザク散切り、クールのクルーカットの俺に、お前の漆黒の髪がまとわりついて、もう淫ら、異常に息をしている窒息の抜け殻、蛇を絞って、ターゲットにタックル。

泣かないでよ、ベイビー。

きっと二人ならもっと先へ行けるから。

野イチゴを吸って、蛇を呼ぶ降霊の儀式。

不気味な視線で、涎を垂らした獣の暁に、双眸が光る。

だからさあ何ていったら、何だよと返す。

俺と君は、デッドヒートの交差点で、別れて、そのまま、キスまで待てないから、月のデートを蹴って、戯れる公園で、ヒート

何度も抱きしめ合って、蹴り合った時間だけ、縮まる距離は、ハートビートライン。

ビートビートビート

砕かれたグラスに、血の付いたショーツを巻き付けて、あとは蛇のしっぽを首に巻いたら最終コーデは、デッドビート

もう死んでもいいや、お前をまた抱けたらって言って、くだらないキスに蹴りをつける最愛のガールは、キャデラックイーン。

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