第36話デッドリトルボトル

起き上がる意志がある。

強き韻律、揺さぶるディストーション

デッドリトルボトル

一滴の熱を、梱包叫んだ晩にドアを閉める

放熱の快楽に、季節外れのアンブレラ

仰ぎ見る高い場所から、飛び降りた時、弾けるビートが、叫んでる。

動物天国、やってきた。

挟んだサンドイッチに、マヨネーズをぬって、激情をサンドしたあの頃に、聴こえている音楽が、枯山水の絵に、パテで傷つけた青春の痛み。

青臭い気分で、ドンッと押す、背中に、手が伸びて、そばに置いた端末から、SOS を放つ聴こえない周波数に、なだれ込む夜の中。

切れ長の目にかかる茶髪のマッチョな生き様を綴るノートの端に、描いた落書きが、夢の惨上。

デッドリトルボトルの喉を鳴らす暑さに目を見張るなら、冷めない熱湯、焼け付く胃に吐き出すライムが、シュワッと弾ける、もう、ここにいることに、慣れていないから、脱出する機体を放り出して、戻れないあの頃に、キックアウト。

動物を信じる実験する科学者の目線で、ものを綴るのに慣れたから、ここいらで一撃、設計図に銃弾を撃ち込んで、無茶苦茶にする。

攻撃性の抑制が、できない年頃に、聴いた音楽が、死ぬまで傍らにいる。亡霊に取りつかれて。

息をのむ荒野の、取れない角に、丸く研磨するためにやった様々な実験が、試験管の中で絶死するとき、死の叫びに項垂れた枯山水に入る仙人、声を枯らした木枯らしの季節がやってくれば、旅も終わりとあきらめる。

ここから起死回生。

そのための手段は、手段を捨てて、手りゅう弾を握り締め、夢を爆砕、粉々になった窓から、雨が入ってきて、切りつけるナイフで、研ぎ澄まされた感覚で、部屋を爆発させれば、テロリズムの惨上に、トリガーを向けた未来に向かうディストピア。

それで、凍り付いた悪魔の腹の中に入った不発弾が、アートセンスの導火線で、火を吹けば、ディメンションのミドルレンジに入った、右手を払う、髪を払う、そして、一発見舞う、時計台の上で、世界を見下ろす憂愁の王は、楽隊を殺した晩に、後悔の杯を傾ける。

ピンポイントで殲滅。

そのまま消える。

未来の後ろで、体を預けるバディの銃に、ナイフをかざして、孤高の戦士は、月に歌う。

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