第23話太陽涙
太陽が涙を流す。
流し目を送って、ビブラート
積もり積もった悲観の種が、パッとはじける瞬間がある。
華が開くとき、誰かが安心して笑う時、僕が、誰かを想う時。
苦しいことが多い人生だけれど、覚えておかなければいけないことは、一つではない。
人は、傷つけるけど、同時に許すことができる。
そういう生き物だから、よく相手の眼ではなく話しかけるそぶりに、優しさを感じたら、その優しさに甘えることも重要だ。
裏切られても、僕と君の心が、風の中でさ迷っても、誰かが僕たちを愛している。
だから、生きていけるんだ。
ほら、太陽が泣いてるよ。
誰のために?
太陽は、地球のために泣くから、雲が通り過ぎて、風が吹くとき、大声で笑うんだ。
光の真似をして、光にたどり着けないけど、今、闇に照る多くの光を愛する瞳を見つめるんだ。
それほど、悪い人たちじゃないし、それほどいい人たちはいないかもしれないけど、とどのつまり、誰もが、幸せになりたいと思って生きているんだ。
エゴイズムか、あるいは、それは、そうなんだ。
でも、エゴとエゴが手をとり合う瞬間に、太陽を見上げた時、すべてが馬鹿らしく思えて、世界に雨が降ることを愛する気持ちになれたら、僕と君はきっと幸せ。
ほら、太陽が泣いてるよ。
誰のために?
あなたのために決まってるじゃないですかあ。
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