第12話乙女の華

音の鳴る身に沁みる、香やかな隆起線

人差し指を折って、数える花歌に、包まれるタイプの白きタイツ

スカートを折って、短くした膝が、かかる息をする息をのむ、瞬間のあでやかな髪、さらりと濡れる、しとしとの雨を、詩と取り違えた、君が、濡れる、瞼に乗った睫毛が、燻る。木星のような声が、宇宙から響いて、覚醒の歌にさいなまれる年頃。

派手で柔軟な君の毛布が、首までかかって、もつれる髪をぬぐい去る、タオルを引いて、眠る枕に、もたげるなら、寝返りを打った吐息が漏れて、遥かな銀河が、目を開けるなら、たどり着けない昨日の時間に、後悔をした、言葉に、友達とのケンカを、思う、追想とは儚いもので、華を差す花瓶に揺れる花びら華憐。

ひらひらと舞う、風に話しかけた乙女、淑やかな放課後

手繰り寄せる誰かの手を、寂しい唇が求めるなら、求めるままにいくというその刹那の性が、美しい季節、一夜の語らいに、喪失の散りゆく生暖かい微風に、そよぐ額を撫でる手の揺らぎに、導かれて、一夜の花が枯れていく。

まだ待っている人がいるからと言っても、待ってくれない情熱に、焦る気持ちが、加速する。

危険な花はなぞの花、「乙女の華」

人を惑わす香りに、むせぶように、啼き声すらも、厭わしい。

とはいえ、花を挿す快楽は、生け花師の物差しで、男を測るセンチメンタルセンチメートル

距離を縮める、指の柔らかさに、触れあう声のしなやかさに、溺れる男は、溺死する。そんな男を愛した振りをした乙女は、花瓶を割ったベースメンタルハレンチハンカチーフで、手の破瓜の血をぬぐう。

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