第11話ヘヴィカット
カットスナイパー。
不穏な空気に、ガットサウンド
カッとした眼を開く。隙間に忍び込むヘビ
ベビーの横で、寝息を立てるママ、桜色したヒップに忍ばせるハンドメイドフィギュア。
人形を遊んで、女を汚す喜びに、浸る振動のワルツ
ガールカットのリスナーが、ガットサウンドの邪な欲望に囚われたママは眠るの?
眠い目をこすったベビー、ベビーを寝かした怪しいサウンド
また寝てくれた。
ママは起きて潤む目で、ガールカットハンターに蛇を刈られる、首を絞められて、うめき声をあげる、観念した観念論、情念の静やかな寄る辺に、ベッドサイドのボードアップフラワー
花びらに触れた、全身の鱗が、剥ける、パクっと食って、滴る果実にはしたない裸身に、ベビーは寝息を立てている。
首輪をつけて、奔放な猫が、鳴いた、窓際のランプサイドで。
ヘヴィな誘惑にカットする女の肉を、ママどうしたの?
呼んでいる、天井の染みに投げキッスをする女の顔に、苦悶の媚びが。
奪われたママの心はどうでもいい。
肉体だけが、濡れる、サンサンと降り注ぐ月光の光を浴びて、うっすらと透ける血管に猫の鬚が、ふわりと触れて、握りつぶす腕を導いて、絶頂に達する、天井が抜けて、空が見えれば、星々は、お漏らしをするママの顔に、破廉恥なベビーローション。
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