第2話デッドパール

デッドパール。ピアスに埋めて、舌の先に転がした、夢幻のひろがり、股広げ、毛の先についたムカデに、結婚を申し込む、芋虫のあわれ。

泡についた茶色の虫が、むかむかして、吐き出した声に、まじる血が、咆哮の無視

猛り立った土に、めり込む、錯綜のフォルテ

デッドパール、死してなお、つじつまの合わない辻角に辻斬り野郎が潜んでる。

妄言の剣が、喧嘩腰に、及んで、くんでくる水にまじった虫に、無視する奴らのいやらしい顔が、鏡に映って、歪んだ唇、なめる舌

デッドパールの淫靡な絡みあい唾液と絡んで、辛子に、昂進する魂が、頂点に言って、商店を歩く、照準を合わせた媚態に、ついてでるついでの買い物ついでに、ついたてを立てた竪琴引きが、弦にパールを滑らせて、感じる感応の吐息。

鳴り響く音に、すました顔の歩行者が、誇りを捨てて、埃を払う土についたアスファルト、割れた裂けめに酒を入れ、アンアン言って、餡子をなめる。

すると黒い餡子が、ぶすりと溶けて、官能の声に、すすり泣いた。亡骸を埋めないで、と言った少女の白昼夢に、無残な遊戯。

デッドパールの開いた股に、滑り込んで、接吻した金属と肌の接触が、事故を起こして、目覚める、気がついたら、キスの嵐に酔っている。

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