第2話:少女の弟子入り

現在:夜

「あーすまん、普通に気づかんかったわ」

そうにへらと笑いながら話す

「そんなことないよ、あんな焼け野原にして見渡しよくなっちゃったんだし...」

少し不機嫌そうになり、ため息をついた

「そんな不機嫌そうにして、本当にごめんって、んで私に何か用?」

と言うと目の前の彼女は焦ったようにと口を開いた

「あ、そうだった、我をあなたの...」

「嫁にして欲しいな」

そんな言葉に驚き声が出なかった。

「あのゴブリンの群れをあんな一瞬で消し炭にする力を持っている、あなたならば...」

「やめとけ馬鹿らしい」

そう綿毛の口から出てきた

「まずさぁ、前提として私は男に見えてるんだよな?」

「え?」

「え?」

そんな困惑の声が2人の口から出てきた。

「えっと、女性では...ないのか?」

「うん^^女じゃねぇよ、デジャブを感じるんだけどもういいだろこの流れ」

そう飽き飽きとした声がでた

「いや明らかに女性だろ!、そんな見た目をして...」

「うるさいなぁ、これにはちゃんと理由があるの、なんなら下でも見るか?一発で分かるぞ?あ?」

そう言うと彼女は口を開き話した

「ご、ごめんなさい、我吸血鬼と言う種族なんだよ」

「はえー吸血鬼かぁ、実物を見るのは始めたやねぇ、でもどうして私に嫁になってくれって言ったんだ?あと話しそらされたよな」

そんなことを言うと彼女はモジモジしながら話す

「同族に呪いをかけられちゃってさ、、私は弱くて...しかも他の血も吸うのも苦手、ましてや虐められることもあった、そんな私に、とある呪いをかけられたんだ」

「あっ、僕が男性なのは無視ですか、それでなんの呪いをかけられたんだ?」

少し興味津々になりながら聞く

「女の血でしか吸うことが出来ないようにされた、それで女性の方を嫁にして一生分の食料にって...、吸血鬼には同性でも結婚が認められているんだよ」

「相当えげつないことするんね君はさぁ、まぁ別にそんなん今更知ったこっちゃないんだけどさ、んじゃとりあえずここで待っててくれないか?」

「どうして急にそんなことを言うんだ?何ださっき私が言った通り女性の血しか吸えないんだぞ?」

そう言うと綿毛はこういった。

「条件だ、私が買ってきて女の血を吸わせてやるよ、だから...」


「私の弟子になれ君、最近ぼっちで私寂しいからな」


そう口にした。


「逆に言えば、君は血を飲んで着いて来て話してくれるだけでいいってこったいい話だろ?」

「でもそんなんでよいのか?我失敗で終わったけど君のことを襲おうとしたんだぞ?そんな奴に弟子になってくれって。」

「私に対してはそんなんじゃないの!あとわざわざそんなん気にしてねぇよ、話せる仲間が欲しいんだ、私ぼっちで冒険してたし、歩いてる時とか暇になってたししゃーないだろ?」

「そうなのか...」

若干引きながらも綿毛の方を見て口を開く。

「我は、、、弟子になる、弟子になるから我にも戦い方を教えてくれないか?、血をくれるだけじゃ迷惑になっちゃうし我もできることは増やして行きたいんだ!!」


「強欲な子やねまぁ、それはあとで考えてやるさ、それじゃここで待っとくんだよ〜、なんかあったら来てくれよー」

そう言うと街の方に行った

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