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今日もまたしても何も進捗の無い日を過ごした一方で、親のお金で買ったユイスマンスの「さかしま」と金融学の本が届いた。新しい本が増えて機嫌が良い筈なのだが、昨日と同じく胸のあたりがざわつき熱くなっては喉元が苦しくなったりするのである。明らかに僕に責任があるのだが、通うのが面倒な場所の塾のチューターアルバイトに応募して面接の希望日時を提出した瞬間に辞退した。そして採用担当者から社会に出るときにはそんな身勝手な行動はしてはいけない、大勢の人に迷惑がかかるとお叱りいただいたのだ。僕は約束をした次の瞬間から約束をしたことを後悔してしまう。それは時間に縛られるからというのもあるが、約束を破ってはいけない義務感か約束を破棄したいという気儘な思いで身体が引き裂かれそうになるからだと考える。気分屋もここまで来るとどうしようもないなと思う。僕はいずれ仕事をして金を稼がないといけないが、そのとき一体何の仕事が出来ると言うのだろうか。無能で不義理で体力もなく意気地無しで、文字に起こして見るとますます実感するが、こんなダメ人間が生きていい理由など存在するのだろうか。

まずは退廃主義文学を読んで現実逃避したいと思う。

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