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最近は苦しくて堪らない。丁度鳩尾のところが胸骨の重さか何かに圧迫されて中身が外に出たがっているような、心臓がこの体から離れようとしているような衝動が度々襲って来る。嚥下し、消化されただろう野菜炒めが時間に逆らって固形で戻って来ようとしているのか喉元で何かつっかえて気怠さに拍車をかける。読みためた本も、勉強したい参考書も全てを乱雑に机の上に配置して、神聖な雰囲気を安いベットに加えようと整頓した結果、寝床から安息の文字を奪ってしまったように思われる。僕はこの狭い六畳間で大の字に伸びることすら出来ないで、風通しの悪い部屋にエアコンから涼風を送らせて、体の外側から冷たいものが蝕み小さくなっているのである。先程まで点けていたテレビも寒気がして消してしまった。人の美的感覚や面白さを視界から押し付けられ、感性を矯正されているような心地がして気持ち悪くなったのだ。原曲を知っているからこそ尺に収まるように編集された曲を聞くと捻れを実感してしまう。一つの芸術が型に収まるようにねじ込まれる感じが頂けない。一種の冒涜を含んだテレビ番組が視聴率を取るために流れ続けるのである。そうして来週も再来週もあの音楽番組は放送され続けるのだろう。陽の目に当たらない人間がぼーっと画面を眺めて輝きに淘汰されて第四階級であることを無意識に納得させるのである。僕は働きたくない。どこまでも腑抜けである僕は社会に交わること無く生きていたい。芸能人のような輝きを僕が獲得することは難しいと直感しているから、どんよりとした空気を皆と共有できるような文学を作りたい。今の僕の気持ちが貴方にも波及してくれるとちょっと嬉しい。

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