第3話 ヨル

「もう完全に夜だね〜。過ごせるところ見つかって良かった〜」

「凄い建築技術です…」


あ、どうも。楓です。

いや〜さっき図書館でやらかしたんで、休むために泊まれる場所を探してた訳ですよ。そしたら結構綺麗な状態の家を見つけたので、今は壊れてたところを適当に机で塞いで、リビングっぽい所で休んでます。

もう今日はヘトヘトだ。図書館でもあり得ないミスするし……ご飯食べたいな。


「ねぇねぇルナちゃん。食べ物って持って来てたり〜…」

「楓ちゃんが『地球の料理を食べさせて上げる!』って言ってたので持ってきてませんよ」

「……ですよねぇ〜」


こんなことになってるとは微塵も思ってなかったから食料とか私も持ってないよ…

………はぁ、今日は水だけ飲んで耐えるか。人間は丈夫だからね、1日食べなかった程度じゃ死なないし……明日の戦闘に響くかもしれないけど…

それにしても暇だ。ルナちゃんも暇なのかキョロキョロしてるし。…よし、私が転移した時からあったことを調べるか。結局情報収集出来てないしね。


「ルナちゃん。暇だから昔あったニュースでも見ようか。」

「!やります。私も何があったのか気になりますし。」

「え〜とスマホスマホ…あった。さっき26日は見たから7月27日と…」

【7月27日 ニュース】

・政府が発表!突然現れた化け物をモンスターと呼称。今だ原因不明

・✕✕県○○村がモンスターにより壊滅!

・スーパー、コンビニなどで物資の買い占め。缶詰などの長期保存品が高額取引き。


へぇ、1日で結構あったんだね。【化け物】をモンスターと統一して呼ぶことにした。小さい村が壊滅。物資の買い占め、高額取引…こんな事態になっても金稼ぎとは、商魂逞しいねぇ…

………ってうん?缶詰?…あぁぁぁぁ!!異世界に缶詰なんて無かったから忘れてたけど、缶詰だったら残ってるんじゃない!?

私天才かも!あ、でも300年って消費期限大丈夫?一応調べとくか…え〜っと

【乾パン 保存期間】

・大体5年くらい


……はい。そんなに甘くないよね。

くそぉぉぉぉぉ!!天才的だと思ったのに!

こんな荒れてるんだからどうせ野生の動物もいるでしょ!明日狩りに行っちゃうから良いもんね!


「……はぁ、食料ゲットならずか…」

「楓ちゃん。乾パンってなんです?あと缶詰。」

「ん〜…まぁ乾パンは簡単に言ったら、小さくて硬いビスケットかな。缶詰って言うのは、密閉して食料を長期保存するための物かな。乾パンは5年も持つらしいよ。」

「5年ですか!?…凄い。この世界って、元々は魔法って無いんですよね?それなのにこの技術力…楓ちゃんが楽しそうに語るのも頷けます…」

「でしょ。」


ルナちゃんはこの世界の物に興味津々だね!

いつかの機会にルナちゃんにもスマホの使い方教えてあげようかな?自分で調べられた方が便利だしね!……あ、でもルナちゃんに凄いって褒めて貰いたいから当分先の話だな…



──うわ。ちょっと長く調べ過ぎたかも。

今の時刻は22時58分。もうすぐ23時だ。良い子は寝る時間だね。普通に疲れたから寝たい。


「ルナちゃん。そろそろ寝ようか。これ以上起きてると明日の活動に支障が出るかも」

「いや、前の楓ちゃんは遅くまで起きてましたよね?何で急に早く寝ようなんて言い出したんです?」

「…ルナちゃん。今日の私は駄目だ。突然の情報量に頭が真っ白になって。ルナちゃんにガチ説得されて。手元に全ての情報があるのに無駄足して。……私には休憩が必要みたい。」

「…確かに。早く寝た方が良さそうですね。見張りはどうします?」

「あ〜。ルナちゃんも今日は多く寝たいよね?じゃあ…か」


いや〜ちょっと緊張してきたなぁ…この世界でもあいつは来てくれるのだろうか…

まだ異世界に居た頃、パーティーメンバーの話をしている時に5人居ると言ったのを覚えているだろうか。私、ルナちゃん、ロンド、カイン。後一人は?…あの時はこいつをメンバーに入れるか迷った、でも、私達の冒険もこいつにかなり助けられてる。だから入れることにしたのだ。

まあうだうだしてても寝るのが遅くなるだけだし、早速やってみるか。


召喚サモン 魔狼ヨル】


ぶわっと、辺りに魔法陣が展開され、怪しげな光を発しだす。

ゾワり、とまるで夜の風のような空気が流れだすことを認識した瞬間。魔法陣から全長3mほどの狼が現れる。


「ウァォーーーーン」


うお〜びっくりした。完全に出てきた瞬間遠吠え…耳がイカれちゃうかと思ったぜ…

とりあえずこの狼は後でしばく。こんな夜中に叫んじゃご近所迷惑でしょ!…あ、ご近所居なかったわ。


「久しぶり。ヨル。ちゃんと呼び出せて安心したよ〜」

「ヨル!あなたは相変わらず可愛いですね!もふもふです!」


はっ────────

あっっっっっっっっっっっっぶねぇ!!

もふもふに喜ぶルナちゃん可愛過ぎて心臓爆発するところだった……

ふぅ、落ち着け。まずはヨルに指令を出すんだ。


「ヨル。簡単に状況説明だけすると、ここは元居た世界とは別の、私の故郷の世界…だったんだけど、滅亡してモンスターに溢れちゃってるの。だから、ヨルには寝てる間の警戒をお願いしたい。出来る?」

「わふっ」

「は?可愛い。わんちゃんかよ…」


いつの間にかヨルが気高き狼から可愛いわんちゃんになってた…まあ良いか。戦う時には戻るでしょ。

あ、そうそう。ヨルの紹介をしてなかったね〜。こいつは魔狼ヨル。魔狼ってのは一般的なウルフの上位種。身体が魔力の器で出来てるから、その場の環境エネルギーを吸って適応する、割と厄介なモンスター…なんだけど、ヨルは特殊個体…って言うのかな。

ヨルは異世界の最も高い山に居たんだけど─


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「いや〜この山めっちゃ高いね!」

「そりゃそうだろ。確か世界で一番高いんだろ?高さは10000m超えてたはずだぜ?」


楓達勇者パーティーは、この異世界で最も高いと言われている【パラディス山】に来ている。別に用事があった訳ではないが、楓が「あの山行きたい!」と言ったのが原因である。


「楓は教養がないな。本当に勇者か?」

「はぁぁぁぁぁ!?これでも勇者なんですけど!カインは魔法に関して天才なだけで教養は私と同レベルでしょ!」

「そんな訳無いだろう。魔法を使うにも知識が居るし、少なくともお前よりは教養がある。」

「教養があるのにその捻くれ性格なんだ。じゃあ私一生勉強しな〜い。」

「楓ちゃん勉強はちゃんとしなさい」

「はい。分かったよルナママ!」

「おい。流石に態度が露骨過ぎないか?ルナからもキツく言ってやってくれ。」

「楓ちゃん。出来る時に勉強しておか無いと、将来困るのは自分ですよ?後カインさんとあんまり喧嘩しないで。」

「そうだぞ楓〜ぷーくすくす」

「カインさんもですよ?楓ちゃんを煽らないで下さい。」

「ゔっ、僕もか?…分かった努力する」

「へぃへぃカインく〜ん?あなたもルナちゃんに態度露骨じゃないですか〜??」

「楓テメェぶっ飛ばす!!」

「掛かってこいやドチビがぁぁ!!」

「……はぁ、喧嘩しないでって言ったばかりなのに…」

「お前は大変だな、ルナ。」

「ロンドさん。あなただけが頼りです。あんな風にはならないで下さいね?」

「あぁ。一応最年長だし、そこの所はわきまえてる。」


この二人はそれぞれと話す時は割とまともだが、二人揃って話すと途端に問題児になる。

ルナがズキズキと痛む頭を押さえながら困っていると…


「え?」「は?」


ついそんな驚きが漏れてしまう。

何故か、それは単純だ。突如として

あり得ない光景に絶句していると、前方からとてつもない威圧を発しながら、一匹の狼が現れた。その姿を見て、ルナとロンドは理解した。。この昼間が急に夜になるという意味不明な状況。目の前の、まるで夜を具現化したかのような黒に毛並み。凍てつくような眼光。夜の漠然とした不安を押し付ける様な威圧感。

ルナは完全に萎縮し、ロンドは冷静に実力差を伺うが、恐らく勝てないだろうと思い至る。そのためどちらも下手に動けない。これまで会ってきた中で一番威圧感を感じでいる。

…その時。シャーっと剣を抜く音が聞こえた


「二人とも、動ける?」

「か、楓ちゃ、あごめんなさ」

「大丈夫。ルナちゃん、落ち着いて?私がついてるから。」


ルナちゃんは立つものままならないくらい恐怖している。目の前からくる死の予感を感じとっているのだろう。背中を擦りながら安心させるが、あまり効果は無いだろう。


「っ!楓。あれは今の俺等じゃ無理だ。」

「うん。分かってる。カイン。あの狼とこの夜になる現象の解析お願い。」

「もうやってる。急かすな。」

「楓、どうするつもりだ?まさか戦うなんて言わないよな?」

「出来れば戦いは避けたいけど、向かって来たら戦うしかない。」

「勝てるのか?」

「とりあえずは解析の結果次第かな、解析が終わるまで向かってこないことを祈っておいて」

───

─────

「解析終わったぞ」

「早かったね、2分も無いんじゃない?」

「そんなことはどうでも良いから早く聞け。

まずはあの狼。魔狼の特殊個体で、夜の魔力を多く吸収している。恐らくこの高い山に住むことで夜の魔力を吸収したんだろうな。

次に夜になる現象。使われたのは魔法だな。【強化結界 夜】効果は結界内での夜属性攻撃、移動速度、魔力変換効率にバフがかかる。」

「…うん。無理ゲーだね。」

「おいおい…そんなの無理じゃねぇか。ただでさえ強い魔狼の特殊個体にバフ結界のおまけつきだと?これはレイド案件だろ。」

「でもこれ、やるしかなくない?ちょっと近づいて来てるし…戦うだけ戦って、隙を見て逃げようか。」

「了解。とりあえずそれまで死なないようにするわ〜。」

「僕も魔法で援護するよ。遠慮せず突っ込んでこい。」

「わ、私もバフかけます!気をつけて!」


【攻撃力上昇】

【速度上昇】

【体力上昇】


「相変わらずルナのバフは強いな〜。…しゃあねぇ、楓がやるってならいっちょやるか。」

「よし…やるよ。」


楓は絶対に死なないという気持ちを強く持ち固有スキルを発動させる。


固有スキル【勇者道勇気ある意思

発動条件:勇者的な行動、意思の決定を行う

効果:全ステータス20%上昇 他メンバーが居る場合メンバーも全ステータス10%上昇


楓はこのスキルを正直かなりぶっ壊れスキルだと思っている。条件は限定的だが、全ステータス20%上昇はかなり強い、それに加えパーティーメンバーのバフも行える。それにプラスしてルナがバフをかければ…


魔狼はこちらが戦う意思を見せると、あの強大な威圧感はどこへやら、僅かな殺気のみを残してこちらに走り出した。


「GRurrrraaaaaa!!!!!」

「っ!早い!避けろ!」

「っチ!バフ重ね掛けしてこれかよ!まじでバケモンだな!」


魔狼が行ったのはただの噛みつき。

ただの噛みつきにしても威力と速度はそこら辺のウルフとは比べ物にならない。本当に天と地ほどの差がある。

噛みつきは簡単に避けられると悟った魔狼は、すぐさま距離を取り、再び楓達に向かって走り始めた。

だが、次に魔狼が行ったのは噛みつきではなかった。

──スキル発動


【魔爪 空斬くうきり


ぐおんと、空気を斬り裂く音と共に、不可視の斬撃が飛来する。楓はそれをほぼ直感で避け、斬撃は後ろの岩に直撃する。

────凄まじい爆発音と衝撃を受ける。

見ると、後ろにあった筈の巨大な岩は真っ二つに裂け、中から破裂していた。

楓達はゾッとする。もしもこんな攻撃が当たっていたら。楓は再び気を引き締め直した。




───数十分が経過した。

ロンドも前線で一緒に戦ってくれている。カインも強力な魔法で援護が手厚い。ルナのバフは言うまでもなく活躍している。

魔狼は攻撃はたまに当たっているので、全くのノーダメージという訳ではない。疲労も蓄積されているのか、動きもどんどん悪くなっている。勝てる。楓がそう思った瞬間、肌で異変を感じ取る。


「うぁぉーーーーーーーーーーーーん!!」


遠吠えが木霊する。何か来る。そう思った時には既にが楓の


「ぐふっっ」

「楓ちゃん!!」「「楓!!」」

「…あちゃ。油断しちゃったかも。逃げれたのに、判断ミスったな」

「楓ちゃん!今回復かけます!」

「いや〜悪いね、それは後でで良いかな?今の一撃、あっちもかなり消耗してると思うんだ。今の内に決めたい。」

「でも、そんな怪我で動いたら最悪死にますよ!」

「じゃあ軽くで良いからかけてくれる?全快までは行かなくていいよ」

「……分かりました…」


思わぬ腹部への一撃に楓は吐血してしまった。強烈な目眩がする。出血と吐血で血が足りてないのだろう。

ルナが魔法を発動させると、かなり深かった傷が見る見る塞がれていった。見ると、まだ傷も目眩もあるが、動く分には支障はない。


「ありがとう。流石聖女だね。」

「そんなこと言ってないで。本当に決めれるんですか?」

「う〜ん分からないけど多分行けるよ。」

「……そうですか。……楓はこれまで数々の逆境を乗り越えてきました。だから、信じます。」

「あはは。信頼されてるねぇ。分かった。絶対に倒してみせる。皆は見てて。」


楓は絶対死なないという思いから、絶対に倒すと気持ちを切り替えて、再び魔狼と相対する。


「狼君。君ももう限界でしょ?次で決めよう。」

「ぐるるるる………」


言葉が通じているのか分からないが、魔狼は戦闘状態になった。

楓も剣を強く握り、ねじる様に構える。

───長い睨み合い。まるで1秒が数十秒に感じるような激しい睨み合いの末、両者同時にスキルを発動する。


天斬てんきり

夜狼まろう 斬爪ざんそう


スキルを発動した、まるで天すら裂くような剣と夜を具現化したような狼の爪がぶつかり合う。

辺りには凄まじい衝撃波と巻き上げられた砂埃が舞っている。



「っ!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


──


────


───────


「はぁ、はぁ…はあ〜。」


激しいぶつかり合いの末。砂埃の晴れたそこに立っていたのは一人の少女だった。

その後直にへたり込む。


「楓ちゃん!!」


声のする方を見ると、その瞬間に頭に抱きつかれて悲鳴を上げる。


「痛い痛い痛い痛い!!怪我人!一応怪我人だから!」

「私の言葉を無視して戦いに行った人は怪我人じゃありません!早く傷を見せて下さい!!」

「わ〜お一行で矛盾してる。」

「楓。良くやった。ありがとう。今回ばかりは本当に死んだと思ったぜ…」

「ま、楓にしてはよくやったんじゃない?感謝の言葉くらいは言ってあげるよ。」

「素直にありがとうって言え天邪鬼」

「ふへへっ!皆生きてて良かったよぉ〜」


その瞬間、倒した魔狼がごそりと動く。

思わず全員が臨戦態勢に入った。


「っ!おいおい、あれで死んでないのかよ…。もうこれ以上は無理だぞ。」

「もう逃げる?今回は良く頑張ったでしょ」

「どうします?楓ちゃん…」


だが起きて上がった魔狼が行ったのは良い意味で全員の予想を裏切ることだった。

魔狼は頭を下げ、「くぅ〜ん」と鳴き始めたのだ。


「「「「え?」」」」


魔狼のみならず、狼種は一度負けた相手には敬意を払い、時には下に着くこともあると言う。楓は前に聞いたそんな話を思い出しながら、心臓の辺りが熱いことに気がついた。


「うん?なんだろう。心臓辺りが熱い。」

「爆発するんだろ」

「まじか、ロンド後でしばく」

「何で俺?!」


ふざけつつも、楓はこの後何をすれば良いのか自然と理解していた。

魔狼の鼻先に触れる。魔狼に言葉を告げる。


「私と契約し、その身を役立ててくれ。

今日からお前の名前はヨルだ。偉大な世界を二分する時間の名前。お前にこれほどぴったりな名前はない。」

「割と単純だけどな」

「うるさい」


魔狼にヨルと名前を付ける。そのとき、楓は魔狼との強い繋がりを感じた。こうして楓は最強の狼を【テイム】した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そういう感じでヨルとは出会ったんですよ!

割と死闘を繰り広げた後仲間になった子なんですよね〜。いや〜大変だった!腹刺されたときは割とまじで死んだと思ったよね!うん

まあ今は味方ですし!超心強い!しかも異世界からこっちの世界にも来てくれるほどの主人愛!可愛いやつめ。


「よし、ヨルに警備は任せて、そろそろ寝ようか、ルナちゃん。」

「はい、ヨルが守ってくれるなら安心です!」


私はさっさと切り上げて寝ることにした。

いや〜!何回も言うけど今日は疲れたな〜!

こんなに疲れたのは魔王討伐以来かも!…あれ?そんなに前じゃないな?まぁ私の環境がブラックなのは昔からだし別に良いか!今日はルナちゃんを抱いて寝ちゃうもんね!羨ましかろ〜〜!!

じゃあ、おやすみ世界〜!



────────────────────

ヨル…かっこ可愛い狼ちゃんは一度書いてみたかったんですよね!しかも夜属性!かっこいいね!厨二病だね!

そんなわけで3話はヨル登場!これからもたまに出て来ます。お楽しみに!


それではまた

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