立つ

無駄な抵抗はよせ!

彼奴らが叫んだとき

俺は

そっぽむきながら

立ちあがった


だって

黒い花びらっていうのは

いつだって

俺の晩めしだった

それに


区切られた空に

蒼い絵の具を

塗りたくりぬりたくり

なんども

なんども

重ね塗りし

それから

ぼろぼろと雨を降らせ


くらい紫のヒトデの

ひとつひとつ足裏につぶし

俺は

あてもなく歩いた


それから

肉の痛みに耐えた

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