第4話 悪獣対策装備
肇達が演習場に着くと、如月教官が待っていた。
如月教官の前には、10個のアタッシュケースが並べられている。
如月教官「各自、アタッシュケースの前に立て。皆、位置についたか。じゃ、説明するぞ。まず、アタッシュケースを開けろ。」
肇がアタッシュケースを開けると、中には銀色のブレスレットが一個入っていた。
如月教官「アタッシュケースの中にあるブレスレットが「アーマー」よ。この装備は悪獣の素材からできている。これを装着するだけで身体能力は20倍になる。更に悪獣対策兵器も装着可能よ。さぁ、皆、装着しなさい。」
肇は、ブレスレット型のアーマーを起動すると全身を覆い、まるで第二の皮膚のようにぴったりとフィットする。
身体能力は飛躍的に向上し、肇は自分の体がまるで別人のもののように感じられる。
如月教官「皆、起動して装着したな。
アーマーを着けた者から武器を手にとると、肇達の装備武器は、ナイフにハンドガン型ビーム銃、悪獣対策手榴弾等を手に取り、軍服のポケットにしまう。
如月教官「武器を持ったら、模擬悪獣戦闘やるぞ。」
如月教官「さぁ、戦闘準備しろ。」
肇はアーマーの能力を試すべく、模擬悪獣との戦闘に挑む。
演習場では、皆がアーマーを装着して待ってると、模擬悪獣が出てくる。
模擬悪獣はゴブリンで、体は約3メートルくらい、肌が緑色、口には鋭く尖った歯が並んでいた。
如月教官「今持ってる武器で模擬悪獣のゴブリンを討伐してもらう。用意できたやつなから前に出ろ!」
肇達が横に並ぶと、如月教官が叫ぶ。
如月教官「射撃準備!」
肇達は右太もものホルスターからハンドガンを出して構える。
アーマーと自分の体が一体化したような感覚に興奮し、肇は討伐する模擬悪獣が来るのを待つ。
如月教官「構え!射撃開始!一斉に撃てぇ!」
肇達は一斉にゴブリンに射撃する。
ピュン、ピュン、ピュン、ピュン、ピュン!
ドオーン、ドオーン、ドオーン
ビームが当たると、ゴブリンが爆散していく。
ゴブリン一体が肇に迫ってきた。
肇はハンドガンを撃とうとした時、ハンドガンからビームが出ない。
「あれ!?ビームが出ない!」
焦ったせいで、アーマーと自分のシンクロ率が不安定になったため、ビームが出なかったのである。
その隙を突かれ、肇は模擬悪獣に攻撃され、肇は大声で叫ぶ。
「うわぁーーー!」
「危ない!」
バァン!
如月教官が模擬悪獣の頭をハンドガンで撃ち抜いたのだった。
如月教官が肇に近寄る。
「大丈夫?」
「はい。・・・大丈夫です。」
「アーマーとのシンクロ率は相性もあるから気にしないで。訓練すれば大丈夫だから。」
こうして、肇達は初めてのアーマーを装着した訓練を終えたのだった。
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