第3話 ホームルーム

肇は入校式をバックレるというイベントを起こした後、寮で荷物整理を行った。


なんと、寮は一人部屋で、プライベートは確保されており、肇は大満足。


初日は入校式だけなので、部屋でゆっくり過ごせた。


翌日、肇は軍服を着て、自分の教場に向かう。


肇の教場は、第13教場。


1から5までは、幹部クラスの教場で、いわゆる優秀な隊員達が編成され、1から成績が良い順になっている。


6から13は、いわゆる平隊員で、戦場で馬車馬のように使われる者達が編成され、6から成績順で編成されている。


そう。


肇は、最底辺のクラス。


要は落ちこぼれだ。


だが、肇は気にしない。


なぜなら、念願の公務員法になったからだ。


ここは、悪い事をしない限り、クビになる事はない。


肇は思う。


「公務員最高!収入が安定してるから文句無し!」


肇はこういう男だ。


出世欲、野心等微塵もない。


まぁ、多分、良いやつなのだ。


肇が13教場に着くと、教場の席には3人いた。


「おはようございます。」


三人は肇を見る。


「おはようございます。」


皆、緊張している様子で、肇も内心は心臓がバクバクだった。


最初は、皆、不安なものだ。


その後、6人の隊員が教場に入ってきた。


この教場は、全部で10人のようだ。


しばらくすると。教場に軍服を着た女性が入ってくる。


女性は、20代くらい、細いが胸は大きい、黒髪の黒髪のロングヘアー、メガネをつけている。


「おはよう!皆いるね?さて、ホームルームを始めましょう。まず、私の自己紹介ね。私は如月葵(きさらぎあおい)。皆の担任教官兼この教場部隊の指揮官ね。よろしく。言うこと聞かない子はボコボコにするからね。」


何かさらっと怖い事を言ったよな。


この教官。


「次、右前のあなたから左に自己紹介して。」


一番右前の男、黒髪の短髪、細身が立ち、クラスメイトをみる。


「黒姫龍「くろかわりゅう」です。よろしくお願いします。」


次に立つのは、その左の男、黒髪で前髪を上げている、ガッチリ体型。


「飯綱大和(いいづなやまと)です。よろしくお願いします。」


次はその左の女、黒髪のショート、細身、胸はぺったんこ。


「戸隠忍(とがくししのぶ)です。よろしくお願いします。」


次はその左の男、黒髪のロン毛、細身、雰囲気チャラ男。


「志賀光(しがこう)でーす。よろしくね。」


次は一列目の一番左の女、黒髪のポニーテール、細身、胸はBくらい。


「浅間カレン(あさまかれん)。よろしく。」


次は二列目の一番右の女、黒髪のツインテール、細身、胸はBくらい、ギャルっぽい。


「白馬雪(はくばゆき)っす。よろしくっす。」


次はその左の男、黒髪の坊主頭、高身長、ガッチリ型。


「木曽壮馬(きそそうま)です。よろしくお願いします。」


次はその左の女、黒髪ロングヘア、細身、胸が大きい、目つきが鋭い。


「清内路薫(せいないじかおる)です。よろしく。」


次はその左の女、黒髪のショートボブ、細身、胸は普通、タレ目でおっとりしてる感じ。


「天竜彩香(てんりゅうさやか)です~よろしく~」


最後は肇が自己紹介する。


「真田肇です。よろしくお願いします。」


皆の自己紹介が終わると、如月教官が口を開く。


「自己紹介が終わったところで、今後の説明するよ。まず、三年間は基本的に戦場には出ない。だけど、緊急事態、悪獣の大量発生であなた達しか戦場に出るしかない場合とかは私が指揮官で出動の可能性はあるけどね。そうじゃない限り、これから三年は悪獣との戦闘を念頭においた学科、戦闘訓練をみっちりやっていくよ。そして、三年後の卒業後には、配属先が決まってデビュー戦になる。ここまでOK?」


10人は「はい。」と返事をする。


「じゃぁ、続けるね。一年生は、一年通して、体力錬成が中心だから。筋トレもするよ。あと、悪獣対策専用パワースーツ通称「アーマー」を着用した訓練もやるから。悪獣対策専用兵器を使った訓練は2年生からね。分かった?」


10人は返事をする。


「それじゃ、休憩を入れて、20分後に演習場に集合。別れ!」


如月教官が敬礼したため、10人も敬礼した。


如月教官は教場をさっさと出ていくと、10人も演習場に向かうのだった。

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