外国人教師と意見が合わない件2 日本語が最強


今週の英会話で「Askewは文章を書くのが好きって言っていたよね。英語で文章を書くのは?」と聞かれたので、「うーん、正直あんまり好きじゃない」って言ってしばらくその話になったのよ。


文章を書くのは話すよりじっくり考えられるから向いてるとは思うのですが、勉強以外で英語で書く意味はあんまりないと感じてしまう。


なぜなら「日本語より表現が貧弱にならざるを得ない」から。言い換えると、英語が母国語じゃないから。


表現のレベルって母国語を超えることはないと思ってて、僕は必ず日本語の文章>英語の文章になっちゃう。日本語でもエッセイを書くのは難しいのに、英語になったら確実に何が言いたいのか伝わらない文章になるのが分かっているから能力的にも書きたいと思わない。あと、言いたいニュアンスを削ぎ落とさざるを得ないからフラストレーションが溜まりそう。


特に思うのは、僕は英語の語彙から想起される感覚が貧弱すぎる。

僕は日本語話者なのでやっぱり文章を目で見たときに想起されるイメージって日本語がバツグンに豊か。先生にも言ったの。


「……色を表す言葉を見たとき、書いたとき、僕は日本語だったらすぐわかるし、言葉にできない僕だけの感覚をもっている」


「例えば、萌黄もえぎ水縹みはなだとか。聞いただけで淡い色だなー、爽やかだなー、美味しいワインとか青春時代に見上げた空だなー、とかそういう感想がパッと浮かんでくる。色そのものじゃなくて、言葉から言葉になってない色の感覚がある」


「英語でも僕のレベルで言える表現があると思う。light yellowish greenとかpale blueとか」


「でも、全然違うんだよ。仮にぴったりくる単語を知っても、おそらく言葉から受ける感覚は違うと思う。萌黄は萌黄じゃないとだめだし、水縹は水縹じゃないとダメなんだ。僕はもう英語をそのレベルに感じられるほど勉強出来る気もしないし、する気もない。やっぱり日本語に負けるから。だから、あんまり英語で文章を書きたいと思わないんだよね」


言っていることは分かってくれたけど、うーん、って感じだった。

やっぱり、英語で言いたいことを伝えるって難しいよね。意見が合わないっていうより僕の英語のレベルが低いだけだな。


でも、やっぱり日本語最強って事実は変わらないから、僕は今日も日本語で詭弁と言い訳を書き散らします。

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