お酒の味が覚えられない
今日は朝から会議で、その準備もあって朝に書けなかったので、角打ちで日本酒を飲み比べながら書きます。明日はアメリカ駐在中の会社の先輩と飲むのですが、お誕生日なのでプレゼントを選びに酒屋さんに選びに来たというわけです。
いっつも思うんですけど、お酒の味を覚えられる人ってすごいですよね。僕、すべてのお酒を「美味しいー!!」って言いながら飲んで、お店出たら味を忘れてます。
日本酒もよく飲みますが、銘柄は覚えられても味は全然分かりません。「辛かった気がする……」というくらいです。しかも、日本酒って生原酒、おりがらみ、夏酒とか銘柄一緒でもバラエティいっぱいなので分からなくなります。増えて行くのは味ではなく、携帯の写真ばっかりです。
かつて、アメリカにいたときワインで有名なカリフォルニア州のナパバレーに行き、オーパスワンという超有名ワイナリーに行きました。
予約必須。コンシェルジュが必ず出迎え、ホテルのような待合室、宮廷のような中庭でワインを飲めるツアーに参加しました。
そして、出てきたのは素晴らしいワインたち。ググってみてください。2016年のボトルとか、日本にいたら飲む機会ありません。
……でも、覚えてるのは爽やかな風と匂いと素晴らしい風景だけなんですよ。overtureから始まった4本のワインの味は全く覚えていません。
あんなに美味しかったのに。あんな良い経験だったのに。
バカ舌なので、おそらくそこらへんのワインと飲み比べをしてもどっちが美味しいか分からないと思います。それが悔しい。
人の名前を覚えられないのと同様、何をしても覚えられないんです。一時期、味のメモをとっていたのですが、味って言語化が本当に難しいと思うんですよね。
既知の味の表現以外でどう表現したらいいのかわからない。感覚の中では視覚と触覚って分かりやすいんです。でも味覚って本当に難しい。お米の味を「お米の味」と表現する以外にどう表したらいいのか。米を食べたことのない人にどう米の甘みを伝えるのかって課題と一緒のレベルで難しいんです。
僕は自分で食べて、メモをとっているのに味が思い出せないんですよね。爽やか、華やか、ふくよか、しっかり、繊細。こうした違いが思い出せない。
だからこそ、味をちゃんと覚えている人はすごい。お酒って難しいのが料理の相性があるのと、なにより酔っ払ってくるところなんですよ。最初に飲むか最後に飲むかで味の印象がぜんぜん違う。前は「好きじゃないな……」って思ったのに、次飲んだら好きだったりする。
ほんと難しいですよね。
もう酔っ払ってきたので、何を書いているのか分からなくなってきましたが、とにかく味を覚えられる人は素晴らしいってことです。
僕は覚えられない。
だからこそ、「今日はこうやって作ってね、隠し味がこれでー!」とか言って料理つくってくれるおっさんとか大好き。一緒にお酒飲みたいですよね。
僕は誘われたら九州から東京の飲み会に参加する人間なので、ぜひご相伴に預かれる機会があれば誘ってください。にこにこして、おいしいおいしいって言ってご飯たべましょう。味は覚えていませんが。
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