第二章 アトラス兄妹(0)

 編入後最初の夏休みは終わり、9月に入った。樋串武学園初の始業式が行われ、「これは正式な学園の始まりである。」と学園長「ラザール夢ノ橋」は大いに宣言した。始業式終了後、生徒たちは本格的なスクールライフを始めるとして頻繁に活動していった。


 生徒会長「餅田ヤミ」は本格的に生徒会の責務を全うする一方、「鍋小路マチ」は派閥の名「帰宅部」の通りそのまま帰宅していった。彼の行動原理を怪しんだ「アトラス兄妹」は「サッカー部」のキャプテンと「風紀委員」に捜査を要請した。


 その要請を引き入れた「雅史」と「清子」は「鍋小路マチ」の動向を注視するものも、接近しようも生徒会絡みだと見て怪しまれる可能性が大きいと危惧してなかなか捜査の結果が得られない。彼のプライベート、趣味とは何なのか次の日の放課後、「アトラス兄妹」に相談してみることに。「鍋小路マチ」は何を抱えているのか、何を渇望しているのか、何を願望しているのか、この学園の生徒である前の彼とはどんな人物なのか。

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