ログライン能力向上訓練①

鷹山はこれまで

プロになるためには

①作品の芯(ログライン)を掴む能力

②紙面の先に読者を見る能力

が必要であると書いてきました。


で、この二つを同時に伸ばす画期的な訓練

というものを実は鷹山、二つほど編み出したのですね。


一つ目はめちゃくちゃ簡単です。

主観の切り離しで語ったやり方の派生? 改良版みたいなものなんですが、

まず、おしゃべりな友人を用意します。

まあ、世の中にはマシンガンみたいにだああああって話し続ける人っているじゃないですか。

そういう話しまくるタイプの人間を、リアルでもチャットでもどちらでもいいので探しましょう。


後はその人の話の、「聞き役」にひたすら徹します。

で、時々、

「つまりあなたの言いたいことはこういう事?」

と相手の話のまとめ・・・を相手に伝えます。

合っていれば相手は頷き、間違っていれば相手はなにかしらの修正を口にするでしょう。


そんな面倒くさいことに他人が付き合ってくれるの?

と思うかもしれませんが

実はそういうおしゃべりな人間は、

こういう「聞き役」の姿勢を取ってくれる人が大好きです!!

自分の話をしたい人達、ですからね。


なのでなるべく聞き役に徹し、で、聞いた話を

「つまりこういうこと?」と相手の話をまとめて正解かどうかを問えば、

答え合わせまで相手が気分よくしてくれ、かつ相手の好感度も上がるという画期的なやり方です。


人は無意識に「自分の言いたいこと」ばかり見てしまいがちですが、

そういう人はこの訓練をすることで、自分の言いたい事から意識を離し、「相手の言いたいこと」に意識を向けることになります。

この意識の切り替えが非常に大事ですね。

まずそもそも自分の感情しか見ておらず、他人に意識を向けていない人が多すぎなので。

あるベテラン作家さん(その方も弟子の中からアニメ化作家を複数名輩出している凄い人です)はそういう人たちの事を「世界に他人がいない」と評しておりました。

鷹山も同意見です。

自分の感情(言いたいこと)にしか、本当に興味関心がないのだから。


なのでまずそれを押さえ、他人の言いたいことに意識を向ける事。

これを繰り返せば、それは主観の切り離し訓練になります。

そして、相手の言いたいことを短くまとめるというのが、ログライン能力の向上訓練にもなります。


と言う感じで、日常的に訓練ができる

おすすめな訓練法①「聞き役に徹しろ」でした。

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