自分の武器の見つけ方
人間、誰にでも得意不得意、向き不向きというものがございます。
この辺、才能と言うものは残酷で、
得意なこと(向いていること)は最初からけっこう上手くできるし、コツも早くつかめて成長率も早い。
不得意なこと(向いていないこと)は下手だし、コツもわからず成長率も遅い。
という傾向がどうしてもあります。
これは人間である以上、仕方のないことです。
で、一番難儀なのが、じゃあ自分はどんなのが向いているのか?
ってことですね。
これがわかれば人生苦労しない!!
ってお嘆きのあなた!
人生はともかく、実は小説に関しては、これの簡単な判別法があります!
本項ではそれを紹介したいと思います。
魅力的なキャラクターの描き方と、結構やり方は似てます。
貴方をよく知る知人・友人に、
「俺(私)の『普通じゃないところ』を教えて」です。
この普通じゃないところが、すなわちあなたの『作家の尖った才能部分』です。
考えてみれば当たり前ですね。
普通じゃない=尖っているところ、なんですから。
せっかく人より尖ってる部分を、使わない手はありません。
そして、総じて普通と言われる人でも、
何か1つ2つぐらいは「普通じゃないところ」があるものです。
普通じゃないところが一つもない人間は、逆に普通じゃありません。
なにかしら絶対「普通じゃないところ」があります。
なお、自分で自分のここが普通じゃない、とか自己診断は割と危険です。
けっこう自己認識と客観認識ってズレているので。
あくまで「客観的に普通とズレているところ」があなたのメインウェポンです。
頭がいい、とかめちゃくちゃ面倒見がいいとか、すごく気遣いができるとか、
プラス系の普通じゃない部分は、無意識に使っている方も多いかもしれません。
ちなみに前項で打ち込んだもの=経験を使え、というのもそういうことです。
それだけ時間を費やしたものは、「普通の人が持っていない普通から逸脱したスキル」だからです。
普通じゃないので、メインウェポンになるわけですね。
意外と気づかず、使わずにいるのがマイナス系の普通じゃない部分です。
こんなのが武器なわけないだろ!
って思っちゃうかもしれません。
それこそ浮気性だとか、臆病だとか、自己中だとか、怠け者だとか。
こんなんどう考えても、読者にとって不快なものにしかならんやん!
と自分では感じてしまいがちです。
でも視点の違いで述べたように、当人にはマイナスでしかないものが、第三者には面白味だったりするものです。
意外と、ギャグに使えたり、共感させるために使えたり、カウンターの為のセットアップに使えたりします。
ぜひ見つかった「あなたの作家の才能」を活用する術を探してみてください。
まあ総じて、マイナスの個性のほうが、プラスの個性に比べて扱い方が難しい傾向にありますが、その辺りは前述のカウンターやギャグの技法などを参考に試行錯誤してください。
この「客観的に普通じゃない部分」は、作品の面白さのメインに据えても十分読者の期待に応えられるものになり得るはずです。
がんばってください。
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