説明シーンの読ませ方
読者の気を引ける端的な結論から入れ、と「読みやすい文章の書き方」にて述べました。
あれは文章の並べ方(PREP)でしたが、今回はシーンの並べ方になります。
結論から先に言えば
「ストーリーは緩急で作らず、急緩で作れ!」
です。
創作においての「急」は、ストーリーが(急激に)動くシーンです。
「緩」は、説明シーンor日常回(これも一種のキャラの説明回と言えます)です。
アマチュア作家さんを指導していますと、まず説明から入るという人をけっこう見かけます。
なぜかを聞くと、説明をちゃんとしないと読者は楽しめないのではないか、とのことでした。
でもそれってちょっと、勘違いなんですよね。
説明から入ると基本的には「退屈」なのです。
ゲームをする人はぜひ思い出してみてください。
説明書読むのってだるくないですか?
じゃあ、どういう時に説明書を読みたくなります?
実際にゲームをやってみて、操作に困った時、とかじゃないでしょうか?
ワードやエクセルなど仕事で使うアプリの説明書・解説書も、
実際に扱って見て、わからない箇所をググって、説明しているページを探して読みませんか?
つまり人と言うものは、興味関心を持った時に説明を読む気になるのです。
では、物語でどうやったら読者に興味関心を持ってもらえるのでしょう?
その基本が、「ストーリーは緩急ではなく急緩で作れ」になります。
まずストーリーを動かして(急)、読者にどゆこと? どゆこと? と設定に興味をまず持たせるのです。
読者に疑問と興味を持たせたらもうこっちのものです。
それに対する説明(緩)なら、読者は望んでいたものなので、むさぼるように読んでくれるでしょう。
逆に急だけで物語を作る人も見受けられます。
急だけが続いても、説明不足となり読者の疑問が大きくなりすぎて話についていけなくなり振り落としてしまいます。
やはり適度には緩(説明)を入れて読者の疑問を解消せねばなりません。
ゆえに、ストーリーは急→緩→急→緩という感じで進んでいくのが基本となります。
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