28話
『了解しました、試験機体TAX-01から展開開始』
クリス乗艦の大型船から小型の無人機が多数展開される。
その数およそ100以上
『無人自爆特攻兵器インフィジャール』
モノアイが煌めくそれは…死を持って敵を葬る死の兵器
そしてその兵器は、高速で執行艦隊に接近しつつあった。
「あれが目標の特務機体を回収したらしい大型船か」
入港管理局の執行艦10隻はHT機体とLT機体格納庫に満載し
特務機体の情報抹消のために封鎖ステーション17番に向かって接近していた。
封鎖ステーションには大型船が一隻と中型貨物船一隻が停泊しているのが見える。
「特務機体の情報を抹消した後、機関を停止させれば後は自動で回収してくれる」
「しかし、あの大型船はなんなんですかね?」
「さあな。だが、特務機体が回収されれば、もう用済みだ。さっさと情報抹消して帰るぞ」
封鎖ステーション17番に入港管理局の執行艦10隻が接近し その上空には数機のHTとLTが待機している。
そして、HMX-12型と
「目標大型船、封鎖ステーション17番に到着。マイクロワープドライブを停止」
「封鎖ステーションに攻撃始めます。」
そして、HMX-12型と特務機体が回収されようとしていた時 上空を飛んでいるLTのセンサーに反応があった。
「ん?」
LTのパイロットは、それをズームして確認してみると
「なに!?」
LTパイロットは驚いた。そこには数百機の不明機がこちらに迫って来ていたからだ。
「敵艦から不明機体多数射出!数…100を超えます!」
「なんだと!?コアからの指示はどうなっている!」
「続行…引き続き戦闘せよとしか…」
「クソッ!予定変更だ!戦闘用意!相手の機体性能は未知数だ!慎重にいけ!」
「「「了解」」」
艦に搭載されている大型ライフルや戦艦の主砲が目標に向かう。
放たれたは狙いを違わず目標に向かっていくがそのことごとくを回避される。
小型機体に大型砲は当たらない運命なのだ…
「なんなのだ……あの機体は……」
「隊長!敵から高エネルギー反応!」
「回避しろ!!」
攻撃を回避する為に艦を右に逸らそうとした
次の瞬間、特務機体が艦に張り付き、艦を巻き込んで爆発した。なんとか轟沈は避けたものの、爆炎と衝撃波に飲まれ、まともに戦うこともできぬまま艦は大破。
指揮系統を失ったHT機体やLT機体は残った『無人自爆特攻兵器インフィジャール』からの攻撃の雨に晒され撃墜された。
結局、特務機体のコアを回収することは叶わず、この作戦は失敗に終わった。
そして、この事件は後に世界に大きな波紋を呼ぶこととなる。
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