25.5話 引き渡し1


「特務機体か…アリアに伝えてくれ、もし特務機体の残骸を持ってきてくれたら報酬を3倍にすると」


「かしこまりました。すぐに伝達します。」

タブレット端末を取り出し

「うん、特務機体のパーツを使えば、僕の機体はより強化されるだろう。」

タンク型にするのも悪くないね、あのキャタピラを使えばTSタンク形態より

性能は確実に上がるだろう。

「特務機体か…苦い記憶しかないな、厄介な敵だった。」


「戦ったことあるの?」

意外だね、でも入港する際に交戦することはあるのかも?

合法、非合法問わず受けてるっぽいし

入港禁止されてる企業や組織の依頼を受けている可能性もあるよね。

「あぁ、3年くらい前に輸送護衛依頼の際に積荷の検査を雇用主が拒否してな」


「それで攻撃されたってわけか、あの組織、何処にでもいるからめんどくさいよなぁ」


「うちも前に言いがかりをかけられたけど、積荷の一部を渡すことで見逃してもらったんだよね。」


「やはり、あの組織は肥大化しすぎてるな。企業連合でも組織して入港管理局の軍縮でもするか?」


入港管理局は複数の企業同盟アライアンスにより共同運営される公的な軍事組織で、「コア」と呼ばれるAIの指示を受け、危険な封鎖惑星やコロニーに不正に侵入した勢力又は個人の排除を行っている。主な業務はコロニーでの入港管理であるが

海賊の排除も任務に入っているため、たまに宙域で見かけることがある。

海賊判定はAIが行なっているがこれがポンコツで海賊じゃなくても海賊判定される場合がある。(どういうことなの…)


噂によれば撤退すべき状況でも撤退指示は出ないらしい。


「そうだねぇ…」






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る