18話 第七施設(天然食料生産施設)
惑星エルトリアの洋上に鎮座する都市型惑星入植船グリーンノアには第七施設と呼ばれる天然食料生産施設がある。
施設は都市部のビル三つを丸ごと使って食料生産を行っているが、近隣の星系全てに食料供給するには到底足りておらず、増築と大陸での生産施設の建築が行われている。
来年にはメガストラクチャーの建造も始まると付近のコロニーや惑星で噂になっている。
そんな惑星エルトリアの第七施設の入り口にエアカーに乗った1人の強化人間と電子生命体がエアカーから降りて来た。
『ここが、第七施設本館です。』
クリスとイリスは3階にある工場を視察していた。
中には水耕栽培の技術を使用した栽培方で野菜や植物が栽培されている。
そして「水耕栽培」とは、土を使わずに水と液体肥料(養液)だけで植物を育てる栽培方法である
植物の根を養液に浸し、根から必要な水分と養分を吸収させることで、植物を成長させる。
野菜はもちろん観葉植物や多肉植物、一部の球根植物も水耕栽培で育てることが可能である為玉ねぎなどの植物も製造可能になると報告書には書いてあった。
この施設では観葉植物は一部を除いて生産していないが、施設の増築次第では生産することになるだろう。
「前よりもデカくなったな...前はビル一個程度だったが...」
『この数ヶ月で生産ビルを1棟から3棟に増築し中の施設も大幅改修しました。効率は300%増を記録していますが、まだまだ多星系に販売するには足りていません。』
「ふむ.....水耕栽培で病気の心配はなくなったが...施設不足..か...」
『大陸を丸ごと第七施設に改造することができれば、施設は一定の生産量に成長すると予測されていますが...』
『そうすると資金が足りないよなぁ...』
「私としては富裕層向けに売り出すことを推奨します。」
「ふむ...そうするしかないか、値段は高めに設定するか?品質の良いものを厳選すれば価値は相応になると思うが...」
『それがよろしいかと。』
「よし、一ヶ月後、厳選された食材を持って富裕層向けに販売する!」
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます