第5話 洋上都市グリーンノア
見せてやろうじゃないか!この船の...本当の姿ってやつを!
浮上せよ、
ゴゴゴと轟音を立てて山が、森が岩が、崩れていく。
艦橋があった所から下に向かって地面にヒビが入り土に埋もれていた都市が見え始める。
都市は埋もれていた影響で土を盛大に被ってはいるが船が上昇する毎に剥がれていき鉄と特殊コンクリートで作られたビルの姿が露わになる。
まるで要塞のような堅牢なその姿。
「へぇ...ここまでデカかったのかこの船」
艦橋の巨大スクリーンから見えるこの船の全貌はあまりに巨大、工廠と居住区、多数の砲台と小型ドックをも備えたこの船。
『スペックデータによると全長28キロの巨艦で超大型に分類される様です。』
デカ...大型コロニーくらいあるじゃん。
「よくもまぁこんな船が今まで見つからずに放置されていたものだね」
上の者は無能揃いなのか?
『肯定します。本来超大型の様な船は所属元に回収されるはずですが...回収されていない所を見るに、何か回収できない理由があったのでしょうか』
「報告する人がいなくなったか...何か異常事態が起きたか...あるいは元々放棄される船だったか...さすがにこの船を放棄するのは無いと思いたいが。」
『この船、どうやら300年前の船の様です。』
300年!?地球時代の船だから古いのかなーと思っていたが、そこまで古いのか
『この船の使い道はどうしますか?居住するだけならば所有の小型船で十分だと思われますが。」
ちっちっちー
わかってないなぁ〜
「この船を近くの海に浮かべて
小さいものは個人所有できる
『......』
そしてゆくゆくは...長年の夢である天然食料を作る巨大農場を建設する
この船に保管されている種子やDNAデータを使えば.....
この世界で...
革命を!
『了解しました...マスタークリス』
進路、エルトリア中央海域へ
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