主人公の兄・蘭崎理人が、妹・六花にスパルタ教育を受けながら、究極の魔法使いを目指す物語。六花の厳しさと愛情が絶妙なバランスで描かれており、彼女の容赦ない指導に振り回される理人の奮闘は、時に笑いを誘いつつも心に響きます。
この作品の魅力は、シリアスとコメディの絶妙な調和にあります。理人が日常の中で経験する小さな成長や六花との兄妹愛が描かれつつも、戦争というシリアスな背景が物語に緊張感を与えてくれます。また、六花の知識の豊富さと理人をサポートする姿は、まさに頼れる指導者そのもの。六花の強さと可愛さも見所ですね。
何となく、三船先生の作品『青を欺く』の後輩ちゃんとのやり取りを彷彿とさせるものがあるかもしれません。『青を欺く』が好きな方は必読です。
魔法や戦闘シーンも迫力満点で、主人公たちの成長を見守りたくなること間違いなし。
この短編では理人と六花のやり取りがメインで、背景となるファンタジー世界観についてはほとんど触れられていないので、書籍版で戦争とかの背景も読んでみたいです!