娯楽に疎い人

??「やあ、こんにちは。君たちも夢の中に迷い込んできた人?」

秋質「えっと…あなたは?」

孤城「僕は孤城。下は渉ね」

沢見「私は沢見有里!」

秋質「俺は秋質舞子。孤城は今何をしていたんだ?」

孤城「僕は少し遊んでいただけだよ。ここはゲームルーム。テレビゲーム等は出来ないみたいだけどなんでも揃ってるよ」

確かに、ダーツやビリヤード、ボードゲームや卓球台などが置かれている。そしてゲームルームなこともあってか大浴場を除くとどの部屋よりも一番大きい。

沢見「そうだ、ここで会ったのも何かの縁ってわけで!3人で神経衰弱しようよ!」

秋質「…神経衰弱って?」

2人「…え?」

孤城「神経衰弱知らない人いたんですね…」

沢見「ババ抜きは知ってるよね?流石に」

秋質「まあ、一応。やったことはないけど」

2人「え!?」

またしても二人の声が重なる。そんなに驚くことなのか?ババ抜きやったことないやつくらい結構いる…よな?

沢見「ちょっと待って、一度も??一度もやったことないの!?」

孤城「これは相当珍しい人種ですね。初めて見ました。逆にやったことのあるゲームってなんです?」

秋質「………」

思いつかない。というかした記憶もない。ボードゲームやテレビゲーム、学校でよく話している連中や遊んでいる奴等がいるから有名なものは多少知っている。だけど俺は一緒にしてくれる人なんて誰一人いなかったから、そういうのはやったことない。つまらない奴だなと常々思う。

沢見「…じゃあ、まずは3人でダウトやろうよ!やり方教えるからさ!」

孤城「そこ、神経衰弱とかババ抜きじゃないんですね」

秋質「いや…俺は」

沢見「大丈夫!誰かとゲームするのって、

すっごく楽しいんだよ!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


沢見「ねね、次は何する?」

孤城「そうですね…UNOとかナインタイルもあるのでそれにしましょう。ね?舞子くん」

秋質「…しょうがないなぁ」

俺は結局こいつらの遊びに1時間弱付き合わされることになった。





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