第16話 カークの拠点作り
カークは今後も継続してマイスター村との交易が望める事となって隣村のビアビンゴに拠点を構える事にした。丁度良く倉庫と広場、その隣の店舗が借りられた。
色々と店舗と倉庫を改造してセキュリティを大幅に上げる計画だ。
広場は厩舎を建てて馬を複数取り扱うつもりだ。
ビアビンゴ村に各種の食材の集積拠点として常駐の冒険者も募る事にした。
『ザクスンの牙』のリーダーでウィンザーの紹介で『アルテミスの涙』という女性グループが新たに加わることとなった。
基本は1組みが交代で隊商護衛に付き、魔物の毛皮とか牙の回収と冒険者指導にもう1組みが回ることになる。次回からはゴブリンの左耳も加わる。
今までのは『どうしてた?』と尋ねれば臭いから燃やすか埋めるかの2択だったそうな。ゴブリンは討伐報酬だけで1匹銅貨5枚だ。
安いし臭いし、討伐後の処理が面倒と不人気の魔物だ。
新人冒険者用とも言えるが群れを成す事が多く舐めて掛かると命に関わる事になる。
それに討伐を疎かにすると、あっという間に増殖をする厄介な魔物だ。
特にマイスター村周辺の草原にはホーンラビットと共に数多く繁殖していた。
常設依頼なので冒険者ギルドに持ち込めば普通に換金出来る魔物達だった。
親父達のソーダスト村は西隣りで東に行くとマンチェスターの街がある。
例の脱穀機と籾殻飛ばしはワンセットを叔父貴に頼んで親父の所に持って行った。
叔父貴が帰って来てから食糧品を集める事を任した。護衛はアルテミスの涙だ。
もうワンセットはビアビンゴ村の村長に使ってみてくれ、と頼んだ。
ビアビンゴ村を拠点に、これから活動するんだ。関係性を良くしないと。
ついでにこの店舗では村民向けの農機具などの雑貨も扱うことにした。
東のマイチェスターの街が硝子製品を降ろすアイリス商会がある。
私と助手のレグスとザクスンの牙で商談に向かう。
そして、その先の街のグラスゴートに酒を降ろす予定のサキアス商会がある。
結果から言うとアイリス商会から鉄鉱石と石炭が仕入れられた。
これは定期的にアイリス商会からビアビンゴ村の拠点に運び込む事となった。
硝子製品は独占的にアイリス商会に降ろすという事で鉄鉱石と石炭は割安で月に30tを拠点に輸送して貰える事になった。
新しい荷馬車も来月になるが納品の運びとなった。1台金貨40枚の取り引きとなった。鉄鉱石は1t金貨1枚と大銀貨5枚、石炭は1t大銀貨5枚の仕入値だった。
売値は鉄鉱石1t金貨3枚と石炭1tが金貨1枚の取り引きになる。
輸送費と護衛料を含めば格安と言えるが、儲けを出すのは硝子製品とブランデーなどの酒類で良いだろう。
ブランデー1瓶は何と金貨1枚で売れた。10ℓのエールは大銀貨5枚だった。
今後も酒類は増えると言うので楽しみだ。サキアス商会からは馬を4頭ほど仕入た。
拠点を構える事で商会名を決めなくては、何が良いだろうか?
マイスター村で商品を仕入れるから『マスターズ商会』はどうだろうか?
良し、明日からビアビンゴ村のマスターズ商会だ。
仕入れが終わったら、再びマイスター村に納品と仕入れに行くか。
冒険者もザクスンの牙とアルテミスの涙が加わった。
他にも良い冒険者が居れば常駐の冒険者にしたい。
なんかトントン拍子で話しが進んでいくなぁ。
あの時に脇道に逸れた自分を褒めたいよ。
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