部長

「このぼくが堕ちるなんてありえない」


その言葉を聞いたときエロ漫画みたいだななんてお下品な考えが思い浮かんでしまった


俺は頭を横にふり早島梨花に心を開いてもらえるよう努力する


「それじゃあお手伝いをやらせてください」


「いやなんでよ」


「生徒会は生徒を手伝うことも仕事ですので」


「そうでもぼくは一人で出来るからいらないわ」


「分かった」


俺は手伝いをやらせてもらえないので無理矢理ついていくことにした


「分かっていないじゃない」


「分かったから手伝いをしていないぞ」


「そういう話じゃないでしょ」


「まあむりやり感はあるが俺だってやらなくちゃいけないことがあるんだ」


「ならなんであなた一人でしか来ないの」


「だってけがをおわせるかもしれないだろなら俺が一人で行った方がよいだろ傷つけたくないからなだから誰にも言わずに一人できた」


「そうでも危険だなんてどうしてそう思うの」


「早島梨花きみの情報は既に調べた伝説の情報屋を継ぐものと言われていて新崎伸介の元彼女伝説と言われるぐらいなら相応に危険なことに巻き込まれていると考えてもよいだろ」


「あなたってバカなのね」


「バカじゃないしなんで罵倒されなきゃいけないんだ」


「生徒会メンバーを巻き込まないように一人でここまで来るなんてバカ以外の何者でもないでしょ」


「それはたしかに」


「でもなんだか少しだけ分かるわね」


「だろだからさどんなところもずっとついていく」


早島梨花は山や空や海や燃えているところみたいなたくさんの場所でも俺は後ろにずっといた


「あなたもはやストーカーじみてない?」


「ストーカーじゃないわつうか情報屋ってどこか生徒会じみているんだな」


「どういうこと?」


「依頼された内容をきちんと答えてあげている」


「それが新聞部ですからね」


「だからあんなにも学校新聞が面白いんだなでも学校関連の話でなんで海やら山やらが出てくるんだ」


「そんなの生徒から依頼された内容ならどんなところでも撮ってくるから伝説の情報屋と言われるようになったんだし当然でしょ」


「なるほどねそれが伝説の情報屋の生まれた理由なんだ」


「ねえそうだぼくとキスをしない?」


「は?」


「新崎伸介のことは気にしなくて良いわだって彼とはもう恋人ではないから」


「そんな悲しそうな顔で悲しいことを言うなよ」


「別にぼくは悲しくないしでも優しいとは思うよだからやはり浮気相手になってよ」


「いやなれるわけがないだろ倫理観が壊れているのか」

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